ラプターズの渡邊雄太がピストンズ戦で日本人選手史上2人目となる先発出場

大西玲央 Reo Onishi

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3月4日(現地3日)、トロント・ラプターズの渡邊雄太が今季のホームであるアマリー・アリーナ(フロリダ州タンパ)で行なわれたデトロイト・ピストンズ戦に先発出場した。渡邊にとってこれはキャリア初の先発出場であり、八村塁(ワシントン・ウィザーズ)に続いて日本人選手としてNBA史上2人目の先発出場を果たした。

試合は第1クォーターに43得点を獲得したピストンズが、試合を通してチームで3ポイントショットを20本決め(成功率48.8%)、129-105で大勝した。

渡邊は10分37秒の出場で、4リバウンド、1パーソナルファウルを記録した。第1クォーターに7分10秒の出場で2リバウンドを記録したものの、第2クォーターは出場時間がなかった。

後半もスタートで出場した渡邊は、3分27秒の出場でリバウンドからそのまま自らレイアップへ持ち込む積極的な場面も見られたが、放った3本のショットは外れ、無得点に終わった。

ラプターズはフレッド・バンブリートやパスカル・シアカムを含む5選手に加え、ニック・ナース・ヘッドコーチなど複数のコーチ陣が安全衛生プロトコルで欠場したこともあり、通常通りのローテーションが組めず、流れを掴むことが出来なかった。

試合後の会見にて、渡邊は初先発したことについて「いつも通り、自分がやらなければいけないことを最優先しました」と語った。

「スターターであろうが、ベンチからであろうが、やらなければいけないことは変わらないと思っています。まずはディフェンス、リバウンドのところをしっかりとやろうという気持ちで入りました」。

自身のパフォーマンスについては「良くはなかった」と振り返った。

「大きなミスがあったとかではないのですが、全体的にいつもよりエナジーが少しなかったと思いますし、自分の良さは出せていなかったので反省の多い試合でした」。

ラプターズは次戦、日本時間3月5日(現地4日)に敵地でボストン・セルティックスと対戦する。

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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。