対戦チームから見た渡邊雄太「シューティングが絶好調でネッツにとって大事な選手」

YOKO B

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ブルックリン・ネッツの渡邊雄太は、1月16日(現地15日)に行われたオクラホマシティ・サンダー戦後のメディア対応で、「僕の仕事は出たらとにかく(シェイ・ギルジャス・アレクサンダーに)ぴったりついて、簡単にプレイさせないことでした」と話した。

フルコートプレスをかけてギルジャス・アレクサンダーを徹底的にマークした結果、渡邊がマッチアップしていたときのギルジャス・アレクサンダーのフィールドゴール成功率は33.3%(3ポイントショット1本試投を含む3本中1本成功)にとどまっている。

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サンダーのジョシュ・ギディーは1月18日(現地17日)のチーム練習後のメディア対応で、渡邊のディフェンスについて「素晴らしかった」と話した。

「彼は、ディフェンス面でネッツが必要としていたエナジーの強さをもたらした。シェイをカバーするのはリーグの誰にとってもタフなことだけど、彼は良くやったと思う。もちろん、彼だけでなくチーム全体の力だったけど、でも、彼は素晴らしかったと思う」

渡邊自身もディフェンスについては「良かったんじゃないかなと思います」と認める一方で、今シーズン好調で期待のかかる3Pは、2本放つもどちらも決めることができず、5得点で試合を終えた

ギディーは、チームが渡邊の3Pを警戒していたことを明かしている。

「彼は3ポイントショット成功率でリーグトップだと思うので、彼が優れたシューターであることは試合前からわかっていて、向こうの攻撃のときには常に彼のことを意識している必要があったんだ」

「彼のシューティングは明らかに絶好調で、今年のネッツにとって大事な選手になっているね」

渡邊の名前を聞いたサンダーのマーク・デイグノート・ヘッドコーチは、2日前のネッツ戦の渡邊のことではなく、彼がNBAに入る前のことに想いを馳せた。

「私がGリーグのコーチをしていた当時、彼は2巡目指名されるかどうかという選手で、ドラフトのプロセスで彼とは少し一緒に過ごしたことがある。彼は大学時代、確か、A-10カンファレンスで最優秀守備選手に選ばれていたと思う。その当時も守備が本当に素晴らしい選手だった。長身で手足も長く、頭の良い選手だ」

デイグノートHCは続ける。

「オフェンス面では、シュート力を向上させたことを高く評価している。大学では今みたいに打てていなかったからね。明らかにそれ相当の努力をして、自分のプレイを見出したんだと思う。彼と過ごしたのはほんのわずかな時間だったが、彼は応援したくなる選手の1人だ。だから、彼の成功を嬉しく思っているよ」

ケビン・デュラントを欠くネッツはサンダー戦に敗れて2連敗となり、オフェンスにおける課題が見え始めている。渡邊の認知度も上がり、チームとしてだけではなく個人としてもまさにタフさが試される状況だ。こんなときこそ、努力に裏打ちされた彼らしいプレイでアグレッシブに攻める渡邊に期待したいところだ。

ネッツは今後、1月18日(現地17日)のサンアントニオ・スパーズとの対戦を皮切りに西地区でのロード4連戦に臨む。

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。