複雑な心境のスティーブ・カーHC「素晴らしい勝利と同時に、ひどい損失」

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6月10日(日本時間11日)にスコシアバンク・アリーナで行なわれたNBAファイナル 2019 第5戦は、ゴールデンステイト・ウォリアーズがトロント・ラプターズに106-105で勝利した。試合後、スティーブ・カー・ヘッドコーチが報道陣の質問に答えた。

📺 NBAファイナル2019全試合配信(Rakuten TV / NBA公式視聴サービス)

――試合には勝ったが、ケビン・デュラントとケボン・ルーニーを再び失い、今の気持ちの揺れ幅を表現してもらえるか?

正直、言い表すことができない。チームにもなんと言っていいか分からないと伝えたばかりだ。素晴らしいハートとガッツを見せてくれた選手たちを誇りに思う一方で、ケビンのことで打ちひしがれているからだ。だから、今の我々は不思議な気分だよ。

素晴らしい勝利と同時に、ひどい損失だ。

――ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンがぎりぎりのところで試合をものにしてくれるのを見たのは何度目か?

私はここに5年いる。だから、本当に何度も見てきた。毎試合というわけではないが、ほとんどの試合でそうだった。

彼らは見事だ。見事な競技者であり、偉大なシューターだ。マーク・ジャクソンが以前言っていたが、歴代最高のシューティングバックコートだよ。だがおそらく、いかに競争的かはみんな知らないんじゃないか。今夜はそれを示してくれたと思う。

――このシリーズでケビンを戻したことへの後悔は?

ボブ(マイヤーズGM)に任せる。

――デマーカス・カズンズは今夜のローテーションに入らないようだったが、ケビンが負傷した。ああいうショッキングなことの後で、みんなを試合に戻すのはどれほど大きなことだった?

今夜のデマーカスはファンタスティックだったと思う。準備を整えておいてくれ、素晴らしい試合をした。だから、彼のことをとてもうれしく思う。彼にとっては素晴らしい夜だった。非常にうれしい。

――デュラントの負傷で全員がショックを受けたようだった。あなたやチームのリーダーたちは、そのような経験からいかに立ち直り、戦いに戻ったのか?

私は何も言わなかった。言うべきことは何もなかった。ラプターズの選手たちが、敬意から、観客に静かにするように言ってくれたね。感謝している。一部のファンが喜んだが、ラプターズの選手たちが深刻さを理解し、観客を鎮めてくれたと思う。

あの2分間は、みんながぞっとし、落ち着かないようだった。両チームとも、自分たちを取り戻すのに少しかかったんじゃないかな。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ