チームの勝利のためにプレイするカワイ・レナード「大事なのは自分ではない」

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6月6日(日本時間7日)、トロント・ラプターズのカワイ・レナードが、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのNBAファイナル2019 第4戦前日の会見に出席し、質問に答えた。

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ーーメディアの間では、選手の功績について話題になることが多い。サンアントニオ(スパーズ)を離れたとき、中にはあなたのキャリアがどこに向かうかを気にかけた人たちもいた。これまでの功績に影響が出るのではないかと考えた人もいたと思う。ところがトロントに来て、素晴らしいシーズンを送っている。過去最高のポストシーズンと言えるシーズンを送れている。プレイオフでの13試合で30得点以上を記録しているパフォーマンスは、マイケル・ジョーダンと比較されているほど。この比較は、選手としての功績にポジティブな影響を与えるだろうか? 功績は、自分にとって重要だと思っている?

自分は、高校時代も、大学時代も注目を集めたわけではないから、マイケル・ジョーダンと肩を並べられることはないと思っている。それに、新人時代からメディアに取り上げられている彼のようにはなれない。

僕は、ただプレイしたいだけで、攻守両面でハードにプレイした選手、勝者として記憶に残れば嬉しい。楽しくやれているし、夢を叶えられて嬉しい。功績云々の話は、それぞれの意見で変わってくる。自分にとって正しいと思えるプレイをしているだけで、自分が楽しいと感じられることをしているだけ。

ーープレイオフが始まった時期と比べて、今の方が優勝できると確信している?

以前と変わらない気持ちだよ。もし、この場にいられないと考えたら、たどり着けない。いたってシンプルなこと。僕の自信は変わらない。自信の部分に関して、試合の勝ち負けで影響を受けてはいけない。自分の身体と心で感じていることが大事なんだ。どういうチームかはわかっているし、それはチームからも伝わってくるもので、全員が感じていること。だからこそ、自分たちは今この場にいる。自信はあるよ。

ーーこれまでのラウンドと比べて、平均して5本程度ショットの数が少ない。それはゲームプラン?

あまり関係ないね。チームが勝っていれば気にならない。その数字は知らなかったよ。大事なのは自分ではないんだ。僕は、ヒーローになるためにバスケットボールをプレイしたいとは思っていない。もし相手の2、3選手が自分のマークについたら、チームメイトの誰かがボールを持てるようにすれば、彼らがショットを決めてくれる。

これはファイナルだから、ウォリアーズが自分を意識して、自分を乗せないようにしていたり、チームメイトのプレイを機能させないようにしているのかもしれない。

ただ、試投数が何本だろうと、決めないといけないんだ。ヒーローになるためにやっているわけではない。相手の記録を止めて欲しいと思っている周りの期待があるからやっているわけではないし、30得点を期待されているからやっているわけでもない。オフェンスでショットの数を制限されたとしても、守備でハードにプレイしたとしても、もしくはチームメイトの試投数が5本増えるようなプレイをしようと、試合に勝たないといけない。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ