【インタビュー】ニックスの成長を楽しみにするシボドーHCがオフシーズンなどを語る

Steve Aschburner, NBA.com

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ここ3シーズンのニューヨーク・ニックスは、トム・シボドー・ヘッドコーチの下で浮き沈みを経験してきた。1年目の2020-2021シーズンは、前年21勝で7シーズン連続のロッタリー順位だったチームを41勝に導き、プレイオフ進出を達成。だが、2年目は37勝45敗と後退した。

しかし、昨季のニックスは47勝をあげ、イースタン・カンファレンスで11位から5位と躍進。ジェイレン・ブランソン、ジョシュ・ハート、RJ・バレットらを擁する若いチームが急速に成長した。プレイオフはファーストラウンドでクリーブランド・キャバリアーズに第5戦で勝利。カンファレンス・セミファイナルでマイアミ・ヒートに第6戦で屈している。次にニックスが望むのは、さらなる高みへの上昇、あるいは少なくともこの流れを長く続けることだ。

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先日シカゴで行われたNBCA(コーチ協会)の会議の際に、シボドーHCが新シーズンについて『NBA.com』に話してくれた(※以下の質疑応答は要約・編集されている)。


――ニックスのオフシーズンはどうだった?

大事なのは継続性で、我々は4年目に突入する。チームで最も良いところは、向上を続けられる若いチームということだ。選手たちの成長を楽しみにしている。昨年の経験は非常に有益だった。ただ、また新たなシーズンで、もう一度やり直しだと分かっていなければならない。

ドンテ(ディビンチェンゾ)の加入は素晴らしい。彼は素晴らしいチームプレイヤーで、すんなりフィットするだろう。

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――昨季やポストシーズンを踏まえ、バレットやクエンティン・グライムズ、イマニュエル・クイックリーのような選手たちにとってどのような意味があると思うか。

試行錯誤は学んでいく上で大事な側面だ。だから、大事な試合の経験を積めば積むほど良い。私は2年前から成長を見てきた。すべての経験を生かし、前進するんだよ。オフシーズンに入る時にはそういったことに備える。それが大きなモチベーションだ。

――ブランソンとハートはこの夏、アメリカ代表で戦う経験を積んだ。どのようにニックスに役立てられるか。

オリンピックやワールドカップ、アメリカ代表の歴史を考えれば、若い選手たちにとって素晴らしいことだと思う。デリック・ローズが代表から戻ってきた時は、あのMVPを受賞したシーズンだ。当時の彼は22歳だった。スタイルが違うのも気に入っている。適応力につながるからだ。そういったやり方から学び、国際舞台の相手と対戦できる。それはトレーニングキャンプでもうまくやることにつながるんだ。

ネガティブなこともあるかもしれないが、どんなことよりもメリットのほうがはるかに勝る。どの選手も、出場が40分間になるほどではない。だいたい1試合の半分くらいのプレイタイムだ。そしてチームにいる選手は全員が素晴らしい。だから、最高の選手たちを相手に練習できる。そしておそらく、夏にやらないようなことをやるんだ。まあ、ショットの練習やコンディショニングはするだろうが、試合でプレイすることはないだろう。

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――6月に足首の手術を受けたジュリアス・ランドルの状態に関して何かあるか。

とにかく着実に進んでいる。非常に良いオフシーズンを過ごした。フレッシュになって、準備を整えてくれるだろう。

――あなたがNBAで初めて仕事したのは1989年。当時のエクスパンションチームだったミネソタ・ティンバーウルブズだった。以降のリーグは特にどう変わっていった?

1980年代はハイスコア、1990年代はスローペースでフィジカル、2000年代はそれが変わった。3ポイントショットがいくつかの面で変えていったね。ペースはより速くなり、よりスキルのある試合になっていった。だが、それらの多くは、スキルとスピードを取り戻させようと、リーグが描いたものだ。そしてそれは良いことだった。適応しなければいけない。各世代が前の世代から学び、少しずつ良くしていると思う。

選手たちの身体能力はけた外れだが、偉大な選手たちはずっと前からいた。だからスポーツはこれほど面白いんだ。対戦したことがない選手たちを、「どちらが優れているか」と議論するのさ。みんな自分の親や年上の親戚・友人たちと話すんだよ。それがゲームの美しさだ。

バスケットボールは本当に世界的に成長した。みんながあらゆるところから何かを得ていると思う。それがうれしい。そうやって成長が続くんだ。私は今のゲームが大好きだよ。ガードがやるようなことをするセンターたちがいる。見ていて美しい。

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――2010-2011シーズンにシカゴ・ブルズで初めてヘッドコーチを務めた時からどう変わった?

学び、成長しようとすることが重要だ。決してひとつの場所にとどまっていたくはない。ゲームは同じままじゃないからね。1990年代は、ウイングのピック&ロールのやり方は基本的にひとつだった。ゲームの変化に適応しなければいけない。守備で何を守るのが大変かを理解し、それを自分の攻撃につなげていく。それに、そのチームのメンバーに合っているかをまず見いださなければいけない。自分の選手たちの強みは何かを理解するんだ。そしてそれに関するシステムをつくるんだよ。

原文:Q&A: Tom Thibodeau on Knicks' offseason and NBA's future talent(抄訳)

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