【インタビュー】ペイサーズの方向性に興奮するカーライルHC

Steve Aschburner, NBA.com

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外から見ている限り、インディアナ・ペイサーズの2022-2023シーズンは不発だった。35勝47敗でイースタン・カンファレンスの11位。プレイイン・トーナメント出場に挑戦できるほどではなく、だがビクター・ウェンバンヤマ争奪戦に乗り出せるほど悪くもなかった。

だが、少し細かく見ていくと、ペイサーズのシーズンにはいくつか前向きなところがあった。前半戦は23勝18敗で6位だったのだ。攻守両面でリーグ中位に位置し、一定の選手層で出場時間を巡る競争は激しく、オールルーキー・ファーストチーム入りしたベネディクト・マサリンを効果的なシックスマンとして起用し、ポイントガードのタイリース・ハリバートンがインパクトの面で飛躍し、初めてのペイサーズでのフルシーズンでオールスター選出を果たした。

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これらの理由に、夏の堅実な改善のいくつかもあり、ペイサーズには弾みがある。先日シカゴで行われたNBCA(コーチ協会)の会議の際に(そしてバディー・ヒールドのトレードの噂につながった契約交渉失敗の報道の前に)、カーライルHCが新シーズンについて『NBA.com』に話してくれた(※以下の質疑応答は要約・編集されている)。


――このフレッシュなスタートで最もうれしいのは?

自分たちが向かっている方向性に満足している。ロスターは大きく変わった。もちろん、ここ数年でハリバートンがすべてを変えてくれたんだ。彼は素晴らしい選手というだけでなく、ほかの選手たちが一緒にやりたいと望むような選手なんだよ。彼がいなければ、フリーエージェントでブルース・ブラウンを獲得できなかっただろう。

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そのブラウンが優勝したデンバー・ナゲッツから加入し、ハリバートンが5年2億600万ドル(約304億8800万円/1ドル=148円換算)という延長契約を結んだ。2022年のマサリンとアンドリュー・ネムハードに続き、ドラフト1巡目指名のジェレス・ウォーカーとベン・シェパードの2人を気に入っている。すべての兆候が上向きでは?

ここ2年のドラフトは素晴らしかった。そして(2018年のニューヨーク・ニックスのロッタリーピックだった)オビ・トッピンの加入は、本人にとってチャンスであり、昨季速攻からの得点(1試合平均18.1得点)でリーグをリードしたチームにとっては、トランジションで世界最高の選手のひとりを手に入れたことになる。

――自身を疑う者が間違えていることを証明しようと意気込むトッピンをあてにしている?

3年前のTJ・ウォーレンの負傷以降、ペイサーズは4番を探してきた。先発とバックアップできる選手だ。トッピンとウォーカーが加入し、今季はアーロン・ニスミスが戻るので、そのポジションで効果的にプレイできる選手が3人いる。ジョーダン・ウォーラは言うまでもない。だから、突如として我々はこのポジションの可能性が大きく増えたんだ。

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――ハリバートンにとってオールスター選手から勝てる選手になるために大事なのは?

1月にタイリースが12試合か13試合を欠場していなければ…彼が負傷した時の我々は23勝18敗だった。それから彼が1か月の多くを欠場し、負傷後の我々は1勝9敗となったんだ。チームにおける彼の重要度を物語っている。

昨季や直近のFIBAバスケットボールワールドカップ2023で、彼はチームメイトを向上させる選手だと言われている。

実際、彼は周囲の選手たちが高いレベルで成し遂げられるようにしてくれるんだ。一貫してNBA選手の偉大さを定義してきたことのひとつだよ。だから、彼は非常に特別ということだ。

――マイルズ・ターナーは引退するまでトレードの噂が騒がれることになるのだろうか?

彼と2年の延長契約を結んでからは、そういうことはなくなった。彼は我々と一緒にいる。昨年のはじめに噂があってから、彼の名前が取りざたされないようにとても気をつけてきた。我々のセンターになってもらうために彼と契約したんだ。

――ターナー本人は、当初は噂に影響されたが、最終的には自分をタフにしてくれたと話している。

スタッツ的には、昨季の彼はキャリア最高のシーズンだった。リバウンド、得点、3ポイントショットと、すべてが良くなった。その事実が噂の多くを消し去るはずだ。

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――この夏にマサリンが特に取り組んだことはあるか。

全般的なことだ。我々はずっと変わらず、彼が攻守両面で素晴らしい選手になるために必要なことをしている。彼にはそれだけの能力があるんだ。リズムや感覚に取り組み続けているが、彼は特別なタレントだよ。NBA入りした時から彼ほど頻繁にフリースローを獲得したり(1試合平均5.8本)、効果的に得点をあげるような選手は多くない。

――ペイサーズはインシーズン・トーナメントにどのような価値を見いだしていく?

これはまた別のトロフィーだ。サッカーのプレミアリーグは何十年にわたって同じことをやってきて、高いレベルで成功している。だから飛び込むタイミングさ。非常にうまく組織され、とても理にかなっているように思う。1年目で多くを学べるはずだ。そして2年目に向け、必要に応じて調整していくだろう。

原文:Q&A: Pacers coach Rick Carlisle excited about Pacers' outlook(抄訳)

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