【インタビュー】好調ケンバ・ウォーカー「ただ勝ちたいだけ」

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シャーロット・ホーネッツのケンバ・ウォーカーは、新シーズンが始まってからリーグ有数の活躍を見せている。球団の歴代最多得点記録を持つ彼は、28歳にして全盛期を迎えているのだ。

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ミルウォーキー・バックスとの開幕戦で41得点を記録すると、以降もすべての試合で23得点以上をマーク。開幕戦以外にも3試合で30得点超えだ。

今季最初のイースタン・カンファレンスの週間最優秀選手に選ばれたウォーカーは、第2週を終えて1試合平均31.7得点を記録している。ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリー(33.9得点)、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラード(33.8得点)に次ぐ数字だ。

ウォーカーはNBA.comの取材に対し「満足だったよ。続けたくない人なんていないだろう?」と話している。

「相手が僕にダブルチームで準備してくるのは分かっている。でも、僕はただ勝ちたいだけなんだ。なんとしてもプレイオフに戻りたい。今季これからの平均得点がどうなるかは気にしていないよ」。

2014年に結んだ4年契約の最終年を迎えたウォーカーは、3ポイントショット成功率40.5%、フィールドゴール成功率46.6%と、かつてないほどにショットが好調だ。

Usage%(ユーセージ%=チームのオフェンス機会においてその選手が使われた割合※)は33.5%と、バックスのヤニス・アデトクンボ(35.1%)に次ぐリーグ2位。プレーヤー・エフィシェンシー・レーティング(貢献度)は29.4で、ケビン・デュラントやレブロン・ジェームズをも上回る。
※ユーセージ%の計算式: (FGA + Possession Ending FTA + TO) / POSS

これを持続可能なのか? NBA.comのスティーブ・アシュバーナー記者がインタビューした。


スティーブ・アシュバーナー記者(SA): メディアデーに最初から激しくいくと言っていたけど、まさにそのとおりとなっている。

ケンバ・ウォーカー(KW): 良い夏を過ごせたんだ。よりうまくなろうと練習に時間を割けた。それに、健康なんだよ。これほど健康なのは久しぶりだ。それまでの3年は、夏の間、健康じゃなかった。ひざを手術して、リハビリしたりね。今年は練習するチャンスがあった。かなりの時間、シュート練習ができたのは本当に助かったよ。

SA: 1試合平均の3P試投数が11.3本と、カリーの886本というシーズン記録を上回るペースだ。自ら意識して変えたのか、それともリーグの志向するスタイルの結果?

KW: 両方だ。僕がこのリーグに加わったときと比べて、リーグが変わったのは確かだね。ポジションにかかわらず、みんながより3Pを打つようになっている。僕もより自信を持てるようになったよ。ここまでくるのに、かなり練習した。今は快適にショットを打てている。

SA: ジェームズ・ボレーゴ・ヘッドコーチは、ボールを持たない君の動きを使うと話していた。それが合っている?

KW: 本当に助けになっている。少し休めるし、違うダイナミックさを出せるんだ。ほかの選手たちもボールを持ち、別の選手のためにチャンスをつくることができる。ただ、よりフレッシュにとどめられるのが僕にとっては何より大きいね。

SA: ルーキーシーズンは大変だった。ロックアウトで遅れ、ドタバタのトレーニングキャンプ、急ごしらえのプレシーズン、そして7勝59敗。選手としては後退だった?

KW: いや、後退ではなかった。謙虚になったよ。キャリアにおける逆境の時期ととらえたんだ。厳しかった。誰だって負けたくはない。僕はそれまでのキャリアで自分は勝者だと感じていたからね。でも、ハードワークを続けたよ。

SA: 優れたポイントガードたちと競うことについては?

KW: 素晴らしいよ。毎日のことだ。説明もできないな。すべてのチームに優れたポイントガードたちがいて、その才能を示そうとしている。ポイントガードのリーグだよ。

SA: 一部の選手は守備をするのは任意だと言ったり、そういうプレイをしている。自身の考えは?

KW: 僕はまったくそう思わない。僕はすべてをやるために給料をもらっているんだ。ただ競争的でありたい。守備もしたいし、得点もあげたい。すべてをやりたいんだ。

SA: ほかのチームのオーナーは、バスケットボールの専門家ではない。でも、マイケル・ジョーダンがオーナーのホーネッツは違う。おびえてしまうことは?

KW: おびえていると言うつもりはない。僕は好きだ。オーナーは何が起きているのかや、勝敗後の気持ち、移動や疲労のことを分かっている。彼はそれらを経験してきたからね。このリーグで試合に勝つために必要なことを分かっているんだ。彼の現役時代からはバスケットボールが少し変わってしまったけど、それでも彼は分かっている。自分にとってアドバンテージだと思うよ。彼に聞くことができたり、彼がメッセージなり電話なり、会いに来てくれたりして教えてくれるからだ。僕にとって、僕らにとって、彼がオーナーなのは光栄なことだよ。

SA: ジョーダン時代と比べてバスケットボールは変わった?

KW: 僕は3Pだけが変わったと思う。今は多くのビッグマンが3Pを打つようになった。MJの時代は、シューティングガードやフォワードの全盛期で、ポストアップのリーグだった。今はポイントガードのリーグで、もうポストアップの時代じゃない。多くの3Pが打たれている。

SA: 8年目のシーズンで、プレイオフはこれまで11試合に出場している。特に思い出深いポストシーズンは?

KW: すべての試合を覚えている。マイアミ・ヒートとは2回対戦した。1年目(2014年)は相手にレブロン(ジェームズ)、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュがいて、スウィープされた。でも、僕らは本当に良いプレイをしたと思う。もちろん、足りなかったんだけど、相手は殿堂入りクラスが3人もいたんだ。彼らのプレイの激しさを覚えている。次にプレイオフを戦うときは自分もそういうプレイができるように全力を尽くそう、と言い聞かせていたのを覚えているよ。

2回目(2016年)は、それができた。僕らはまたスウィープされると思われていたけど、第7戦までもつれたんだ。本当に楽しかった。全体の雰囲気が激しかった。最高だったよ。まったく違うレベルにしなければいけないんだ。ああいう試合では、すべてのポゼッション、すべての時間でハードにプレイしなければいけない。競争やタフネス、すべてのレベルが上がるんだ。

SA: チームが抱えていた、そして今も抱えている問題は、攻撃面で君に大きな負担がかかっていることだ。信頼できるシューターがもう一人必要なのでは? 今のロスターにそういう選手はいる?

KW: もちろん、僕らにはそういう選手が必要だ。僕もすべての試合をビッグゲームにできるわけじゃない。今はまだそれぞれの役割を探しているところだと思う。コーチやシステムが新しくなったからなおさらだ。僕らはまだ学んでいるところだよ。でも、シーズンが進むにつれて、やれるようになっていくと思う。僕らには得点をあげられる選手たちがいるんだ。

SA: 今季のオールスターはシャーロットで開催される。これまで2回、オールスターに選出されているが、地元でプレイすることをどう思う?

KW: 素晴らしいだろうね。ドラフトで自分を指名してくれ、8年プレイしてきたチームの地元でオールスターに出られたら、本当に特別な時間になるだろう。出場したいと思っている。楽しいだろうね。自分のキャリアにおいて、本当に重要で楽しい瞬間になるはずだ。

原文: Q&A: Hornets' Walker starts season in scoring groove by Steve Aschburner/NBA.com(抄訳)​


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ