NBA初のインシーズン・トーナメントは11月3日(日本時間4日)にグループステージが始まる。
ノックアウトステージ(決勝トーナメント)に勝ち進むイースタン・カンファレンスとウェスタン・カンファレンスの計8チームはどこになるのか。『NBA.com』の記者が予想した。
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NBAインシーズン・トーナメントのグループ分け
各チームはグループステージで4試合を行う。8チーム(6グループの勝者と、ワイルドカード2チーム)が決勝トーナメントへと勝ち進む。
イースト グループA
- フィラデルフィア・76ers
- クリーブランド・キャバリアーズ
- アトランタ・ホークス
- インディアナ・ペイサーズ
- デトロイト・ピストンズ
イースト グループB
- ミルウォーキー・バックス
- ニューヨーク・ニックス
- マイアミ・ヒート
- ワシントン・ウィザーズ
- シャーロット・ホーネッツ
イースト グループC
- ボストン・セルティックス
- ブルックリン・ネッツ
- トロント・ラプターズ
- シカゴ・ブルズ
- オーランド・マジック
ウェスト グループA
- メンフィス・グリズリーズ
- フェニックス・サンズ
- ロサンゼルス・レイカーズ
- ユタ・ジャズ
- ポートランド・トレイルブレイザーズ
ウェスト グループB
- デンバー・ナゲッツ
- ロサンゼルス・クリッパーズ
- ニューオーリンズ・ペリカンズ
- ダラス・マーベリックス
- ヒューストン・ロケッツ
ウェスト グループC
- サクラメント・キングス
- ゴールデンステイト・ウォリアーズ
- ミネソタ・ティンバーウルブズ
- オクラホマシティ・サンダー
- サンアントニオ・スパーズ
スティーブ・アシュバーナー
イースト
- グループA:ペイサーズ
- グループB:ヒート
- グループC:セルティックス
- ワイルドカード:キャバリアーズ(グループA)
インシーズン・トーナメントで王座を目指すモチベーションはチームによって様々だ。タレントが豊富なチーム(セルティックス)は、いつどこでも勝利を目指す傾向にある。負けん気の強いチーム(ヒート)や、上昇中のチーム(キャバリアーズ)、ポジティブな評価を強く望むチーム(ペイサーズ)は、どんなトロフィーも賞と見ているだろう。
ウェスト
- グループA:レイカーズ
- グループB:ペリカンズ
- グループC:サンダー
- ワイルドカード:キングス(グループC)
レブロン・ジェームズ抜きでのラスベガスでのパーティーは想像できない。ペリカンズとサンダーはプレイオフのような経験を望んでおり、キングスは昨季からの勝利からエネルギーを引き出せる。
ブライアン・マーティン
イースト
- グループA:76ers
- グループB:バックス
- グループC:セルティックス
- ワイルドカード:キャバリアーズ(グループA)
ジェームズ・ハーデンの件が解決し、76ersはジョエル・エンビードとタイリース・マクシーのコンビがけん引する準備を整えているようだ。グループBはバックスのタレントが際立っている。セルティックスはカンファレンスを代表するチームだ。ワイルドカードは、キャバリアーズがホークスとニックスを上回ると見る。
ウェスト
- グループA:レイカーズ
- グループB:ナゲッツ
- グループC:ウォリアーズ
- ワイルドカード:マーベリックス(グループB)
グループAは、健康な状態でグループステージに臨めるレイカーズがサンズを上回るだろう。グループCも同じで、ウォリアーズがディアロン・フォックスを失ったキングスを抑えるはずだ。グループBは王者ナゲッツが昨季の優勝に浮かれていない。マーベリックス、クリッパーズ、ペリカンズがワイルドカードを争うはずだ。
ショーン・パウエル
イースト
- グループA:76ers
- グループB:バックス
- グループC:セルティックス
- ワイルドカード:キャバリアーズ(グループA)
76ersがハーデンの件を乗り越えたのは、(サンプル数は少ないがそれでも)オールスター級のプレイを見せているマクシーのおかげだ。さらに、エンビードの野獣ぶりも変わらない。セルティックスは現時点で東地区のベストチームで、続くのがバックスだ。彼らに関しては、サプライズはないだろう。一方、キャバリアーズはニックス、ホークスとワイルドカードの座を競うはずだ。
ウェスト
- グループA:サンズ
- グループB:ナゲッツ
- グループC:ウォリアーズ
- ワイルドカード:クリッパーズ(グループB)
ナゲッツがここで選ばれる理由を説明するのに、言葉を無駄にする必要はないだろう。サンズはデビン・ブッカーとブラッドリー・ビールが復帰すれば、アクセルを踏んで勝ち進むはずだ。そのほかのチョイスはもっと難しい。クリス・ポールが非常に早くからうまくフィットしているだけに、ウォリアーズが上回るのではないか。クリッパーズがハーデンとのハネムーン期間中にラスベガスでのノックアウトステージに進むには、ハーデンがポールと同じようになることを期待するしかない。
ジョン・シューマン
イースト
- グループA:76ers
- グループB:ニックス
- グループC:セルティックス
- ワイルドカード:バックス(グループB)
セルティックスはマシンであり、76ersも力強いスタートを切った。グループBでバックス以外を選ぶのは難しい。ただ、本命にはいきたくない。クリス・ミドルトンが万全でなく、序盤はニックスが上回るのではないか。それでも、このグループはほかの3チームが強くなく、バックスは他グループのほかのチームたちを上回るだろう。
ウェスト
- グループA:レイカーズ
- グループB:ナゲッツ
- グループC:ウォリアーズ
- ワイルドカード:サンズ(グループA)
レイカーズはサンズが健康にシーズンを始められなかったことを生かせるかもしれない。だが、このグループはほかが強くなく、2位チームが他グループを上回るはずだ。ナゲッツは単純に地区最高のチームと思われる。ウォリアーズは再び優勝を競うチームとなりそうだ。
マイケル・C・ライト
イースト
- グループA:76ers
- グループB:バックス
- グループC:セルティックス
- ワイルドカード:ホークス(グループA)
昨季MVPのエンビードはこれまで、様々な騒動に対処しなければならなかった。ハーデンのトレードでそれが軽減される。バックスはまだ調整しているところだが、すぐに良い調子となるだろう。セルティックスはすでに致命的な力があったところに、新戦力のクリスタプス・ポルジンギスが攻撃面でさらなるパンチ力をもたらす。
ウェスト
- グループA:サンズ
- グループB:ナゲッツ
- グループC:ウォリアーズ
- ワイルドカード:マーベリックス(グループB)
マーベリックスの好発進は見かけ倒しとなるかもしれない。だが、ルカ・ドンチッチが健康を保ち、デレック・ライブリー二世が成長を続けられれば、周囲を驚かせるかもしれない。王者ナゲッツはまだプレイオフであるかのように順調だ。一方、サンズはまだ健康なメンバーがそろうのを待っている。
原文:Trending Topics: Predictions for NBA In-Season Tournament(抄訳)
翻訳:坂東実藍