7月26日(日本時間27日)、ジェイレン・ブラウンはボストン・セルティックスと5年3億400万ドル(約434億7200万円/1ドル=143円換算)のスーパーマックス延長契約を結んだ。NBAの歴史で最高額となる契約だ。
2022-2023シーズンのオールNBAセカンドチームに選ばれたことで、ブラウンは指定ベテランスーパーマックス延長契約を結ぶことが可能になった。選手がオールNBA選出を含む労使協定で定められた一定条件を満たした場合、サラリーキャップの最大35%の契約を結ぶことが可能だ。
これを踏まえると、ブラウンは3億ドル(約429億円)超えの契約を結んだリーグ史上初の選手となったが、彼が最後となるわけではないのも確かだろう。実際、ブラウンがセルティックスの最高額選手である期間は、比較的短期に終わるかもしれないのだ。
現在のNBAには、ブラウンを上回り、最終的には4億ドル(約572億円)をも超える契約を結ぶ可能性のある候補者たちがいる。『スポーティングニュース』では、それらの選手たちをまとめた。
ジェイレン・ブラウン超えスーパーマックス契約の可能性がある5選手
サラリーキャップの35%にあたる契約を結べるのは、直近シーズンでのオールNBA選出のほか、直近シーズンでの年間最優秀守備選手受賞(あるいは直近3シーズンで2回の受賞)、ないし直近3シーズンのいずれかでのMVP受賞を達成した在籍7年超の選手だ。
『NBC Sports』のKurt Helin記者がまとめたリストによると、2024年のオフシーズンに資格を得られる次の候補は、ヤニス・アデトクンボとジェイソン・テイタムだ。
選手 | 締結可能年 | 契約 |
ヤニス・アデトクンボ | 2024 | 5年3億3400万ドル(約477億6200万円) |
ジェイソン・テイタム | 2024 | 5年3億3400万ドル(約477億6200万円) |
ルカ・ドンチッチ | 2025 | 5年3億3670万ドル(約524億8100万円) |
ジョエル・エンビード | 2025 | 5年3億3670万ドル(約524億8100万円) |
ニコラ・ヨキッチ | 2026 | 5年4億ドル(約572億円) |
※1ドル=143円換算
2025年にはルカ・ドンチッチが7シーズン目を終えて資格を得られる。2022-23シーズンMVPのジョエル・エンビードも、2025年のオフシーズンに資格を手にする。
ニコラ・ヨキッチは、NBAでの11年目となる2025-2026シーズンを31歳で終えた時に、5年4億ドルの延長契約を結ぶことが可能になる。これだけの額になるのは、キャップの増額と、在籍10年選手としての自動的な資格によるものだ。
一方、オクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーは、NBAでの7シーズン目を終えて迎える2026年のオフシーズンに28歳で4億ドルの延長契約を結ぶ資格を手にする。これまでのキャリアの軌跡を考えれば、彼にもそれだけの契約を結ぶ可能性が十分にある。