サンダーが18点差をひっくり返してホームでブレイザーズに快勝、連敗を7で止める

YOKO B

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1月31日(日本時間2月1日)、オクラホマ州オクラホマシティのペイコム・センターで行われたポートランド・トレイルブレイザーズ対オクラホマシティ・サンダーの一戦は、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーの抜けた穴をチーム全体で埋めたサンダーが18点差をひっくり返し、98-81でブレイザーズに快勝。連敗を7で止めた。

1月28日(同29日)のインディアナ・ペイサーズ戦で右足首を捻挫したギルジャス・アレクサンダーが欠場となり、チームの得点源を欠いたサンダーは攻守にわたってリズムを掴めずに試合をスタートさせる。

一方のブレイザーズも、同じくチームの得点源のデイミアン・リラードが下腹部の腱障害で不在の状況だったが、前半はCJ・マカーラムとユスフ・ヌルキッチが活躍。ブレイザーズに主導権を握られたサンダーは、19-31と12点差をつけられて第1クォーターを終了した。

サンダーの出だしについてマーク・デイグノート・ヘッドコーチは「特に序盤はボールも動いていたし、正しいプレーもできていたと思う」と試合後に話している。

「でも、自分たちに必要な、自分たちにできるはずのリズムでのバスケができていなかった。その後、試合が進むにつれてとにかくやれることをやってみるようになった」。

第2Qの残り7分9秒、サンダーはブレイザーズにリードを24-42の18点差まで広げられたが、そこからリズムをつかみ始めて前半終了時には39-47まで追い上げる。

後半に入ってもサンダーの勢いは止まらず、ルーゲンツ・ドートの3ポイントショットでブレイザーズのリードを3点差まで縮める。デリック・フェイバーズが同点となるショットを決め、さらに第3Q終了間際にドートがスティールからフローターを決めて65-61とサンダーがリードを広げた。

第3Qにブレイザーズを14得点に抑えたサンダーは、第4Qも33-20と圧倒し、最終的には98-81で快勝。サンダーが15点差を逆転して勝利したのは今季7度目(リーグ最多)となる。

ギルジャス・アレクサンダー不在での勝利について、デイグノートHCは「彼がいないなら、(コートにいる)5人の選手で問題を解決するチームになりたいと伝えた」と話した。

「これはかなり定期的に使っているチーム内メッセージのようなものでね。シェイのような選手がいないことは問題なんだ。シェイがいてくれるに越したことはない。でも今夜は5人で状況を突破したと思っている」。

「1人の選手が負担するのではなく、私たちが優位にプレイできるようなスタイルとチームの方向性だったんだ。みんな本当にいい仕事をしてくれたと思うよ」。

勝ったサンダーは、ドートが18得点、6リバウンド、3アシスト、ダリアス・ベイズリーが15得点、5リバウンド、3アシストを記録。また、ルーキーのジョシュ・ギディーが14得点、12リバウンド、4アシストで、サンダーのルーキー史上最多となる11回目のダブルダブルを達成した。

サンダーはこれが2022年初のホームでの勝利。2021年12月31日のニューヨーク・ニックス戦以来となるホームでの勝利をペイコム・センターで見届けたファンが、試合終了と同時にスタンディングオベーションでチームを祝福していたのが印象的な試合となった。

一方、試合に敗れてここ5戦で4敗目を喫したブレイザーズは、マカーラムが21得点、3リバウンド、7アシスト、ノーマン・パウエルが17得点、5リバウンド、ヌルキッチが14得点、9リバウンドを記録した。

ブレイザーズのチャウンシー・ビラップスHCは「とにかくシュートが決まらない試合だった」と話している。

「このリーグで81点しか取れないチームに、勝つチャンスはないだろう。我々は正しいプレイはできていたと思う。ただ、決めきれなかっただけだよ」。

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。