スパーズ、グレッグ・ポポビッチHCが契約続行の意向

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今季のサンアントニオ・スパーズは、不安定なシーズンに苦しんだ末に、プレイオフ・ファーストラウンド敗退に終わった。

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だが、グレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチは、そのシーズンを楽しんだようだ。だからこそ、24年目のシーズンにも戻ってくると話している。現行契約は今季で満了だが、ポポビッチHCはスパーズと新契約を交渉中と話した。『AP』が報じている。

今後に関して不確実との声もあったポポビッチHCだが、「今は交渉中だ。ポルトフィーノ・フライヤーズか、ポジターノ・パイレーツに行くかもしれないね」と、皮肉を交えて述べた。

「3分の1の確率ずつで、ポルトフィーノかポジターノかスパーズになると思う。どこに行くことになるかは見てみよう」。

スパーズでの続投以外の可能性はほとんどない。デンバー・ナゲッツとのプレイオフ・ファーストラウンドで、第7戦の末に敗退となり、シーズンを締めくくることになった18分間の会見でも、ポポビッチHCが続投を望んでいることは明らかだった。

ポポビッチHCはドン・ネルソン、レニー・ウィルケンズに続く歴代3位の通算1245勝をマーク。5度の優勝を経験した5人のひとりで、スパーズでは22年連続でプレイオフ進出を果たした。これはNBA最長記録タイとなる。

今季は、スパーズがその記録を続けられるか疑問視する声も多かった。

オフシーズンに、スパーズはカワイ・レナードが退団した。右太ももの負傷で出場9試合に終わったレナードは、リハビリの進め方に怒ったと報じられている。そしてダニー・グリーンとともに、デマー・デローザン、ヤコブ・パートルとのトレードで、スパーズからトロント・ラプターズへと向かった。

さらに、スパーズはマヌ・ジノビリが引退し、トニー・パーカーとカイル・アンダーソンもフリーエージェントで退団している。

ポポビッチHCは「正直、どうなるか分からなかった」と振り返った。

「こういった困難に、このグループがどう反応するかは分からなかった。だが、彼らは多くを示して予定どおりに続け、我々が求めていたことをしようと努めてくれた。とても感動的だったよ」。

今季のスパーズのロスターには、ニューフェイスが8人もいた。ポポビッチHCが就任してから最多となる数字だ。だが、ポポビッチHCは「成長を見ることになるから、より楽しいシーズンのひとつだった」と話している。

先発ポイントガードのデジャンテ・マレーがプレシーズンにひざを負傷してシーズン絶望となり、代役のデリック・ホワイトもひざのケガで最初の1カ月を離脱した。4試合のうち3試合で30点差以上をつけられて負けた時期もあった。ポポビッチHCが就任してからの1758試合で、スパーズが30点差以上で負けたのは、通算で5試合だけだったにもかかわらず、だ。

だが、デローザンやラマーカス・オルドリッジが若いロスターを助け、スパーズはウェスタン・カンファレンスの7位でレギュラーシーズンを終えた。ホワイトやパートル、ブリン・フォーブスといった若手を成長させ、新人たちを鍛えつつ、スパーズはポストシーズンに進んだのだ。

ポポビッチHCは「新しいグループにとっての新しい文化の始まりだ」と述べた。

「だから、我々は少し知識を身につけて来季を迎えることができる。彼らはそれを示してくれるはずだと思っているよ」。

原文: Popovich says he's negotiating new deal with Spurs by NBA.com(抄訳)​


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ