初のオールスター選出が期待される5選手|NBA 2023-2024シーズン

Michael C. Wright, NBA.com

坂東実藍 Miran Bando

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サンアントニオ・スパーズの新人ビクター・ウェンバンヤマは、試合のたびに注目を集めている。最後に新人でオールスター選出を果たしたブレイク・グリフィン(2010-2011シーズン)と似ている。

偶然なのか、スパーズがウェンバンヤマの前にドラフト全体1位で指名したティム・ダンカンも、ルーキーイヤー(1997-1998シーズン)にオールスターゲームに出場した。

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ウェンバンヤマも似たような運命が待っているとは限らない。だが、2023-2024シーズンのNBAで初のオールスター選出を果たすダークホース候補となっているのは確かだ。

ここでは、まだオールスターゲームに選ばれたことがなく、新シーズンに初選出を果たす可能性が高い注目の5選手を取り上げた(姓のアルファベット順)。

パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)

新進気鋭の2年目は、ポストシーズン進出を目指している。昨季は5勝20敗スタートだったマジックをその後29勝28敗に導く活躍で新人王を受賞した。

歴史はバンケロに味方している。過去6年の新人王受賞者のうち5人が、2年目にチームのプレイオフ進出に貢献しているのだ。2年目のバンケロに望まれるのは、安定感と3ポイントショットの向上。その上で、夏にファイナルMVP受賞2回のケビン・デュラントとトレーニングしたのは最高だったのではないか。

だが、イースタン・カンファレンスのフロントコートの競争は、依然として激しいままだ。ヤニス・アデトクンボやジョエル・エンビード、ジュリアス・ランドル、バム・アデバヨなど、2023年のオールスター選手たちも健在である。

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デズモンド・ベイン(メンフィス・グリズリーズ)

ジャ・モラントが25試合出場停止処分を科されたことは、ベインにとってリーダーシップを発揮し、3Pショットの精度を披露する完璧な機会となる。

キャリアの軌跡を振り返ると、ベインは得点、フィールドゴール成功率、アシスト、リバウンドを毎年向上させてきた。通算3P成功率42.5%のシューターで、ここ2シーズンはいずれもオールスターにふさわしい数字を残している。だが、モラント不在でベインにさらなるスポットライトが当たるかもしれないのだ。

昨季のモラント不在時のように、ベインは数字を残すはずだ。それでも選ばれなければ、エリート級のガードがひしめくウェスタン・カンファレンスで冷遇されていると考えられるだろう。

ミケル・ブリッジズ(ブルックリン・ネッツ)

攻守両面で優れた新進気鋭のブリッジズは、ほとんど欠場することがない。そのため、新たな参加方針が影響することはないだろう。

昨季のブリッジズはネッツにトレードされてから、平均26.1得点と得点力を見せつけた。ベン・シモンズのような健全なファシリエイターが戻ってくることは、ブリッジズがさらなるレベルアップを果たす助けになるかもしれない。チームが得点の多くでブリッジズに頼るのはもちろんのこと、彼が受けるボールが増えることは確実だ。

フェニックス・サンズでのブリッジズは、相手のベストプレイヤーを守っていた。ネッツでも同じことを期待され、一方で攻撃における責任は増す。ブリッジズはシーズンを通じてそれだけの負担に対処できるだろうか。

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ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)

オールスターに選ばれなかったが、昨季のブランソンは自己最多の平均24得点、6.2リバウンド、自己最高の3P成功率41.6%を記録した。また、夏に国際舞台で見事な活躍を見せた勢いは言うまでもない。

2020-2021シーズン以来のポストシーズンを果たした昨季のニックスを大きく変えたのがブランソンだったことに議論の余地はない。全米最大のメディア市場でファンのサポートを受けられるのは、投票において大きな役割を担うはずだ。昨季はスロースタートだったが、1月に平均得点を7.6得点も伸ばした。チームの大きな期待から、今季は即座の活躍が期待される。

ニックスのベストプレイヤーだけに、今季は相手チームがブランソンの影響力を最小限とすることに専念したゲームプランで臨むことが多いかもしれない。

ジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)

2020年のバブルでのことを考えれば、まだマレーがオールスターゲームに出場していないのは驚きだ。だが、マレーは成長を妨げた2021年のケガからついに完全に健康に戻り、昨季優勝を遂げている。

ナゲッツでNBA優勝を果たすまで戦い抜いたマレーが、回復を重視して夏のFIBAバスケットボールワールドカップ2023出場を辞退したのは賢明だった。2023-24シーズンを力強くスタートするのに役立つはずだ。昨季のマレーは優勝するまでに平均26得点&7アシスト&5リバウンド超を達成した4選手のひとりだった。

チーム全体の成功や、MVP受賞2回の二コラ・ヨキッチとのプレイは助けとなるはずだ。マレーにとって最も大きな障害となるのは、西地区に才能あるガードがたくさんいることだろう。

次点(アルファベット順):アーロン・ゴードン(デンバー・ナゲッツ)、タイリース・マクシー(フィラデルフィア・76ers)、エバン・モーブリー(クリーブランド・キャバリアーズ)、オースティン・リーブス(ロサンゼルス・レイカーズ)、ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)

原文:Jamal Murray among 5 players eyeing 1st NBA All-Star appearance in 2023-24(抄訳)

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。