イースタン・カンファレンス8位の34勝38敗でレギュラーシーズンを終えたワシントン・ウィザーズは、5月19日(現地18日)に始まるプレイイン・トーナメントで同7位のボストン・セルティックス(36勝36敗)と敵地TDガーデンで対戦する。ウィザーズ2年目の八村塁にとっては、初のプレイオフ出場が懸かった大一番となる。
日本時間5月19日 午前10:00開始予定
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この試合の勝者はイースト第7シードとしてプレイオフに進出し、1回戦で第2シードのブルックリン・ネッツ(48勝24敗)と対戦する。敗者はシャーロット・ホーネッツ(同10位 33勝39敗)対インディアナ・ペイサーズ(同9位 34勝38敗)の勝者と21日(現地20日)にイースト第8シードを懸けて戦う。第8シードでプレイオフ進出を果たした場合、1回戦でイースト第1シードのフィラデルフィア・76ers(49勝23敗)と対戦する。
ウィザーズとしては、セルティックスに勝てば第7シードとしてネッツとの1回戦に進める。また、セルティックスに敗れたとしても、ホーネッツ対ペイサーズの勝者との試合で第8シードを獲得するチャンスがある。つまり、プレイイン2試合のうち1試合に勝てば、2018年以来3年ぶりのプレイオフに進出することができる。
セルティックスは2015年以降7年連続となるプレイオフ進出を目指す。今年プレイオフ進出を果たせば、優勝した2008年以降の14年間で13回目となる。
今季直接対決はセルティックスが勝ち越し
ウィザーズは今季、セルティックスとの直接対決で1勝2敗と負け越している。今季初対戦となった敵地での1月9日(現地8日)の試合では、ブラッドリー・ビールが41得点、八村が17得点をマークしたものの、ジェイソン・テイタムが32得点、ジェイレン・ブラウンが27得点をあげてセルティックスに107-116で敗れた。
104-91でウィザーズが快勝した今季2度目の対戦(2月15日/現地14日)では、テイタムのショットを14本中3本成功の6得点に抑え込む一方、ビールが35得点、八村がダンクを4発叩き込むなどして15得点、ラッセル・ウェストブルックが13得点、11アシスト、9リバウンドをマークした。
今季3度目、最後の対戦となった3月1日(現地2月28日)の試合ではウィザーズが残り1分を切って5点をリードしていたものの、テイタムに連続得点を許してセルティックスに逆転負けを喫した。この試合でビールは46得点、ウェストブルックは24得点、ダービス・ベルターンスはベンチから20得点をマークしたものの、八村は今季自己最少の2得点にとどまった。セルティックスはブラウンが左ひざ痛のためこの試合を欠場していた。
今回のセルティックスとのプレイインはその試合以来79日ぶり、今季通算4度目の対戦となる。
得点源のブラウンが欠場
18日(現地17日)時点の故障者情報によれば、ウィザーズはデニ・アブディヤ(右足首骨折)とトーマス・ブライアント(左ひざ前十字靭帯断裂)が欠場、ハウル・ネト(左ハムストリングの張り)はprobable(出場見込み)となっている。また、セルティックスはブラウン(左手首の舟状月状骨間靱帯断裂のため今季終了)が欠場、ロバート・ウィリアムズ三世(左足つま先捻挫)はprobable(出場見込み)だ。なかでも、1試合平均24.7得点(チーム2位)をマークしているブラウンの欠場はセルティックスにとって大きな痛手だ。
プレイオフは5月23日開幕
プレイオフは23日(現地22日)に開幕。東西各8チーム(合計16チーム)が出場し、1回戦、カンファレンス準決勝、カンファレンス決勝、NBAファイナルと勝ち抜き戦を行ない、NBA優勝を争う。各ラウンドは4戦先勝制(最大7試合シリーズ)で、勝率の高いチームにホームコートアドバンテージが与えられる(フォーマットは2-2-1-1-1)。