【プレイイン展望】レイカーズ対ウォリアーズ:かつてNBAファイナルで激闘を繰り広げたエース同士が再び激突

大西玲央 Reo Onishi

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5月20日(現地19日)にロサンゼルス・レイカーズとゴールデンステイト・ウォリアーズが、ウェスタン・カンファレンスのプレイオフ第7シードの座をかけて対戦する。

日本時間5月20日 午前11:00開始予定
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昨季の覇者であるレイカーズ(42勝30敗)は、今季チームの主軸となるスター選手の2人、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスがケガで長期離脱を余儀なくされ、レギュラーシーズンをウェスタン・カンファレンス7位で終了した。

そして直近の6シーズンで3度の優勝を誇るウォリアーズ(39勝33敗)は、開幕前にクレイ・トンプソンがアキレス腱の断裂でシーズン欠場が決まる前途多難なスタートとなった。しかしステフィン・カリーが平均32.0得点でリーグ得点王に輝く活躍で、ウォリアーズを8位まで牽引した。

レイカーズはレギュラーシーズンを5連勝で終え、ウォリアーズも6連勝で終えるなど、どちらも今勢いに乗っているチームだ。

2015年から2018年まで、カリーとジェームズ(当時はクリーブランド・キャバリアーズ)は4年連続でNBAファイナルで対戦している。今回は第7シードをかけたプレイイン・トーナメントという舞台ではあるが、両スター選手と人気チームの対決ということもあって、注目を集める一戦だ。

今季の直接対決

レイカーズとウォリアーズは今季3度対戦しており、レイカーズが2勝1敗で勝ち越している。今季初対決は1月19日(現地18日)にレイカーズのホームであるステイプルズ・センターで行なわれ、ウォリアーズが第4クォーターに14点差を跳ね返して115-113で逆転勝利を収めた。

2試合目は3月1日(現地2月28日)に同じくステイプルズ・センターで行なわれ、第1クォーターに20点のリードを作ったレイカーズが117-91で完勝した。

そして3度目は3月16日(現地15日)にウォリアーズのホームであるチェイス・センターで行なわれた一戦で、ジェームズが22得点、10リバウンド、11アシストのトリプルダブルを記録し、レイカーズが128-97で圧勝した。

ウォリアーズはこの敗戦を皮切りに16試合で12敗とスランプに陥っていた。しかし4月7日(同6日)のミルウォーキー・バックス戦での勝利から、22試合で16勝をあげ、見事にチームを立て直している。

レイカーズもデイビスとジェームズがそれぞれケガから復帰し、お互いチームの調子が上昇している状態での対戦となりそうだ。

MVP級の活躍

カリーは今季平均32.0得点を記録し、33歳にして自己最多記録を更新した。33歳での得点王は、1997-98シーズンにマイケル・ジョーダンが35歳にして獲得して以来最年長だ。4月には96本の3ポイントショットを決め、NBAの月間最多新記録を更新した。

対戦相手のジェームズは先日のメディア対応でカリーがMVPであるべきだと発言した。

「もしステフ(カリー)がゴールデンステイトにいなかったらどうなる? (MVPの議論の際に)チームの成績を気にしすぎだと思っている。今季はステフがベストシーズンを送っていると思う」。

ジェームズ自身も45試合という出場数ながらも、キャリア18年目にして平均25.0得点、7.7リバウンド、7.8アシストという驚異的な数字を残している。

勝てば2位のサンズと対戦

この試合に勝利したチームはウェスタン・カンファレンスの第7シードとなり、第2シードのフェニックス・サンズとのプレイオフ1回戦へと進む。第1戦は5月24日(現地23日)に行なわれる。

敗れたチームは、メンフィス・グリズリーズ(9位)対サンアントニオ・スパーズ(10位)の勝者と22日(同21日)に第8シードをかけて対戦する。


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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。