デトロイト・ピストンズが5月7日(日本時間8日)、4シーズンをともに過ごしたスタン・バンガンディ・ヘッドコーチの解任を発表した。
オーナーのトム・ゴア氏は、競争力のあるロスターをつくったとバンガンディHCに感謝したうえで、変更するタイミングが訪れたと述べている。
ゴア氏は「球団を次のレベルに引き上げるために必要な変更だと決断した」と語った。
「非常に難しい決断だった。軽々しく決めたことではない。私はスタンがピストンズとデトロイトの街のためにしてくれたことすべてに感謝している。彼は我々のバスケットボールチームの文化をつくってくれた。再び勝者の姿勢と仕事倫理を植え付け、2年前にプレイオフに導いてくれた。この球団とコミュニティーに良いインパクトを与えようと、初日から全力を尽くしてくれた」
「だが、この2シーズンで我々のチームは進化できなかった。我々は、自分たちの勢いを取り戻すために必要な変更と決断した」。
バンガンディにはバスケットボール運営部門社長の肩書もあったが、直近の報道によると、ゴア氏はフロントの構造の刷新を望み、これがバンガンディの人事権に影響するとされていた。ゴア氏は、ヘッドコーチとバスケットボール運営部門社長をそれぞれ早急に探すとしている。
ゴア氏は「スタンは競技者であり、仕事の完遂を望んでいた」と述べた。
「彼はロスターを改革した。我々は、そのロスターがイースタン・カンファレンスで競えると思う。彼が落胆していることや、選手たちやスタッフ、球団や街のことを深く気にかけているのは分かっている。彼はプロであり、スムーズに移行できるようにしてくれるはずだ。その移行が終わったときに、彼には長期にわたって友人かつアドバイザーであってほしいと願っている」。
ピストンズでの4シーズンで152勝176敗という成績を残した58歳のバンガンディHCは、契約をあと1年残していた。
原文: Pistons fire coach Stan Van Gundy by Sporting News