シーズン停止前に好調だった6チーム

Michael C. Wright, NBA.com

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7月28日(日本時間29日)に行なわれる6試合で、NBAのシーズン再開を前にした練習試合も終わる。公式戦はそのわずか2日後、30日(同31日)のユタ・ジャズ対ニューオーリンズ・ペリカンズから再開だ。同日にはクリッパーズ対レイカーズのロサンゼルス対決も行なわれる。

その前に、シーズンが停止するまでうまくやっていた6チームを振り返ってみよう。

1. ロサンゼルス・レイカーズ

3月11日(同12日)にシーズンが停止するまで、レイカーズは絶好調だった。2月10日(同11日)からシーズン停止までの12試合で10勝2敗を記録していた。

ここまでのレイカーズは、オフェンシブレーティング(113.0)とディフェンシブ・レーティング(105.6)の双方でトップ5に位置している。

アンソニー・デイビスはキャリア通算で平均24得点、10.4リバウンドを記録しているが、プレイオフの13試合では平均30.5得点、12.7リバウンドだ。

ラジョン・ロンドは平均10.2リバウンド、8.3アシスト、1.7スティールだが、ポストシーズンでは10.3リバウンド、12.2アシストに数字が上がる。右親指骨折でシーディングゲーム8試合を欠場するが、フランク・ボーゲル・ヘッドコーチは、ロンドがプレイオフのどこかで復帰すると見込んでいる。ボストン・セルティックス、シカゴ・ブルズ、ペリカンズの3チームでのポストシーズンで、ロンドは平均10アシスト以上をマークしている。

そして、レイカーズにはドワイト・ハワード、ダニー・グリーン、カイル・クーズマといった選手たちがインパクトを残す可能性もある。

2. トロント・ラプターズ

Pascal Siakam Toronto Raptors

シーズンが停止したとき、ディフェンディングチャンピオンはリーグ最長の4連勝中だった。ニック・ナースHCは、昨季の優勝による重圧をチームがまったく感じていないことに驚いたと話していた。それは、ラプターズがしっかり集中しているということだ。

イースタン・カンファレンスで2位のラプターズは、ファイナルMVP受賞2回のカワイ・レナードがフリーエージェントでクリッパーズに移籍した。それでも、守備で崩れることはなく、ディフェンシブ・レーティング(105.2)は2位。攻撃でレナードの力を失ったが、リバウンドで埋めた。けん引したのは、パスカル・シアカムだ。昨季の平均16.9得点、6.9リバウンドから、23.6得点、7.5リバウンドと数字を上げている。

カイル・ラウリーも昨季の平均14.2得点から19.7得点に、フレッド・バンブリートは11.0得点、4.8アシストから17.7得点、6.6アシストに上昇した。ノーマン・パウエルとサージ・イバカも平均得点を上げている。

3. ロサンゼルス・クリッパーズ

14回のポストシーズンで優勝なしのクリッパーズは、ロサンゼルスの覇権は自分たちのものだと主張したがっている。オーランドという中立地の環境は、直接対決でレイカーズにアドバンテージがある場合、それを吹き飛ばすことになるはずだ。いずれにしても、クリッパーズがそれを心配していたということはないだろう。

2月11日(同12日)から22日(同23日)まで3連敗を喫したクリッパーズは、それからシーズン停止までの8試合で7勝をマークした。異なる2チームで優勝した経験を持つレナードがけん引し、クリッパーズは得点(116.2)で4位、オフェンシブ・レーティング(113.6)で3位、ディフェンシブ・レーティング(107.2)で4位の数字を残している。

以前はケミストリーが問題だった。主に、負傷と負荷管理のため、チーム全体が一緒に練習できたのがまれだったからだ。だが、再開シーズンではすべてのチームがそれに対応することとなる。

4. オクラホマシティ・サンダー

ウェスタン・カンファレンスで5位のサンダーにとって、8試合のシーディングゲームは順位を上げる完璧な機会だ。4位のジャズとは1ゲーム差。3位デンバー・ナゲッツとも1.5ゲーム差だ。

サンダーはシーズン停止までの10試合で8勝をあげていた。ミルウォーキー・バックスとクリッパーズに連敗したのは懸念材料だが、クリス・ポールの力強いリーダーシップと、若くて運動能力があるシェイ・ギルジャス・アレクサンダー、シックスマン賞候補のデニス・シュルーダーが、サンダーの存在を危険にする。

『NBA.com』のジョン・シューマン記者が指摘したように、感謝祭以降でサンダーより良い成績なのは、バックス(38勝9敗)とレイカーズ(33勝12敗)だけだ。ポールはクラッチタイムの得点でリーグトップ。サンダーは接戦を制する才覚を示してきた。それは中立地で役に立つかもしれない。

5. マイアミ・ヒート

Jimmy Butler Bam Adebayo Miami Heat

イースト最大のサプライズチームであるヒートは、2月の21日間で苦しんだ。2月5日(同6日)から26日(同27日)までの9試合で7敗。ただ、シーズン停止までの7試合で5勝と盛り返した。そのなかでホームでのバックス戦を制し、昨季MVPのヤニス・アデトクンボを13得点に抑えている。

ヒートはイースト上位の2チーム、ラプターズとバックスを相手に敗れていない(4勝0敗)。ただ、3位セルティックスには0勝2敗と白星なしだ。

ジミー・バトラー、バム・アデバヨといったオールスター選手たちに、若手のケンドリック・ナン、タイラー・ヒーロー、ダンカン・ロビンソンといったロスターに、トレードでベテランのアンドレ・イグダーラも加わっている。

6. インディアナ・ペイサーズ

シーズン停止までの8試合で6勝しており、T.J.・ウォーレンとドマンタス・サボニスがブレイク。だが、今季オールスター初出場のサボニスは、左足底筋膜炎の治療でNBAキャンパスを離脱。復帰は未定だ。

ビクター・オラディポはオーランドでのワークアウトや練習試合に参加した。だが、シーディングゲームが始まってからもプレイするかどうかはまだ決めていない。シーズン停止前最後の試合、ボストン・セルティックスに敗れた一戦で、オラディポは今季自己最多の27得点をあげている。オールスター出場2回のオラディポが本来の調子を取り戻しつつある兆しだ。

原文:Picking up where they left off? 6 hottest NBA teams before hiatus by Michael C. Wright/NBA.com(抄訳)​


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