テンポが速く、美しいプレイを目指すペリカンズ

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NBAドラフト前の時点で、NBAリーグパス購入者の多くが2019-20シーズンはニューオーリンズ・ペリカンズの試合を見るようになると、『Yahoo Sports』は予想した。そしてドラフト全体1位でザイオン・ウィリアムソンを指名後、『CBSSports.com』は「ペリカンズは、リーグパスで最も試合が見られるチームへと急速に成長していくだろう。それは、来季からになるかもしれない」と伝えた。

📺 NBAサマーリーグ2019配信(Rakuten TV / NBA公式視聴サービス)

若く、才能に溢れる選手に、速攻を好むアルビン・ジェントリー・ヘッドコーチのスタイルが合わされば、2019-20シーズンのペリカンズは、リーグのどのチームよりも美しいプレイをするチームになるだろう。出来る限り速いテンポのスタイルでプレイするという目標を達成できれば、ウィリアムソン効果も手伝い、『TNT』や『ESPN』が全米中継する試合も増えるはずだ。

昨季は48分あたりの平均ポゼッション数でアトランタ・ホークス(104.56)に次いでリーグ2位(103.89)だったペリカンズだが、ジェントリーHCは「特定の状況ではラインナップを変えるだろうが、ペースを生み出せるチームになる」と語った。

「来季のペースでリーグ首位に立てなかったら、がっかりする。コートでは走らないといけない。ファンが楽しめる試合をする。そして、そのスタイルで力強いプレイをしないといけない」。

そのジェントリーHCとラジオ番組に出演したバスケットボール運営部エグゼクティブバイスプレジデントのデイビッド・グリフィンは、ペリカンズが今後目指す方向性について触れ、サッカーのブラジル代表を例に挙げた。

「ブラジル代表は、美しい試合をするチームと言われている。我々は、美しいチームになれる可能性を秘めている。見ていて面白い作品を生み出すチャンスもある。アメリカ国内でニューオーリンズ以外の地域に住んでいて、ペリカンズのファンでない人も、きっとチームのファンになる。このチームは、ニューオーリンズの流行になれる。非常に面白いプレイができるチームになる」。

ペリカンズの課題は、ディフェンスの改善だ。昨季は100ポゼッションでの平均失点でリーグ22位(112.0)だった。ジェントリーHCは、2018年のプレイオフ・ファーストラウンドでポートランド・トレイルブレイザーズを苦しめた、アグレッシブで、トラップを多用した守備の意識を再びチームに植え付けたいと話す。

「積極的なチームになる。(守備での)ミスも増えるだろうが、カバーできる。相手に悪いショットを打たせることでトランジションの状況に持ち込み、イージーな得点を決められるようになる。それがチームの目標だ」。

「我々は、イージーな形で得点を生み出せるチームになりたい。チームの選手を見れば、上手くフィットすると思っている」。

グリフィンは、ペリカンズの新たなスタイルがファンに面白い試合を提供し、選手たちも楽しくプレイできるだけでなく、さらに良い結果を球団にもたらすことになるかもしれないと考えている。

「アルビンのシステムに加えて、我々に実行可能なプレイを考えれば、数年以内に選手が我々のチームでプレイしたいと思うような雰囲気を生み出せるようになることを期待している」。

「今後は応援してくれる人の数も増えるチームになるだろうから、ファンの皆さんも、早い段階から応援したいと思うんじゃないかな」。

原文:Pelicans expect to be in running for NBA’s No. 1 team in pace, fun by Jim Eichenhofer/Pelicans.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ