ポール・ジョージが、オクラホマシティ・サンダーに対して契約最終年を破棄してフリーエージェントになることを伝えたと『ESPN.com』が報じた。
FAになることを決断したジョージだが、『ESPN.com』によれば、サンダーとの再契約を真剣に検討しているという。
ジョージの獲得には、ヒューストン・ロケッツ、フィラデルフィア・76ersを含む複数のチームが名乗りをあげると見られている。また、ロサンゼルス・レイカーズも地元出身のジョージの獲得に加えて、クリーブランド・キャバリアーズからFAになる可能性があるレブロン・ジェームズとの契約を狙っているほか、サンアントニオ・スパーズとカワイ・レナードを含むトレードについて話し合っているという情報もある。
2018-19シーズンに2070万ドル(約22億8600万円)の年俸が保障されているジョージは、29日(同30日)のアメリカ東部標準時間23:59(同30日12:59)までにプレイヤーオプションを行使するか、FAになるかを決めなければならない。
オールスターに5回選出されているジョージは、昨夏インディアナ・ペイサーズからサンダーにトレードされ、昨季は平均21.9得点、5.7リバウンド、3.3アシストを記録。サンダーでの1年で、オールスターガードのラッセル・ウェストブルックと強い絆を育んだ。
サンダーのサム・プレスティGM、ビリー・ドノバン・ヘッドコーチ、ウェストブルックは、ジョージを残留させるため、説得にあたっている。
『New York Times』は、ジョージが今オフにサンダーと来季3030万ドル(約33億4700万円)の年俸、2019-20シーズンは3270万ドル(約36億1200万円)のプレイヤーオプションをつける“1プラス1”という形の契約を結ぶ可能性があると伝えた。ジョージは、NBAキャリア10年を迎える2020年に4年1億6900万ドル(約186億7400万円)というマックス契約を結べる資格を得る。短期契約を結ぶことで、サンダーの成長度を把握し、残留すべきかどうかを決められるというわけだ。
現時点でサンダーの未来に確信を持っている場合、今夏5年1億7600万ドル(約194億4400万円)で再契約が可能だが、『ESPN.com』は、ジョージが長期契約よりも自身の今後をよりコントロールしやすい短期契約を結ぶ可能性が高いと見ている。
原文:NBA free agency rumors: Paul George tells Thunder he's opting out by Bob Hille/Sporting News(抄訳)