左足の骨折などの影響で、今季はプレイせぬまま終わってしまったパウ・ガソルは、まだ現役生活を諦めていない。
ガソルはもともと2020年の東京オリンピックに、スペイン代表選手として通算5度目となる出場を目指していたが、オリンピックは新型コロナウイルスの影響で2021年に延期。本人にとってはリハビリの期間を延ばせるメリットもあるものの、代表に選ばれるためには、今も高いレベルでプレイできることを証明する必要がある。
本人はロサンゼルス・レイカーズや、スペインでの古巣であるバルセロナで復帰することを「魅力的な選択肢」と考えていると、『AP』が報じている。
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スペイン代表としてオリンピックメダルを3度獲得しているガソルは、足のけがで1年以上プレイすることができていない。コロナウイルスのパンデミックによって、復帰のプロセスも遅れているとのことだが、本人はそこまで悪いことだとは感じていないようだ。
「状態は良いよ。復帰するための時間も増えた」と彼はスペインのメディアに対して語っている。
「走ったり跳んだりしても良い状態になれば、自分がもう一度バスケットボールをプロレベルでプレイできるまで足と骨が強化されているか判断することができる」。
ガソルは2008年から2014年までプレイしたレイカーズで2度のNBA制覇を経験。プロキャリアは地元のバルセロナで開始しており、1998年から2001年までプレイした。ほかにメンフィス・グリズリーズ、シカゴ・ブルズ、サンアントニオ・スパーズ、ミルウォーキー・バックスでプレイしている。
「足が大丈夫ななら、NBAかヨーロッパでもう1シーズンプレイしたいと思っている」とガソルは続けた。
「最後にレイカーズでプレイするのも魅力的だし、バルサで終えるのも魅力的だ。ただ、現実的な可能性を模索することも大切で、今の自分にとって最適な状況を探る必要がある」。
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ガソルは昨年9月にブレイザーズと契約したものの、1試合もプレイせずに同11月に契約を解除されている。バックスに所属していた2019年3月以来、公式戦に出場していない。