パトリック・ベバリーが観客にボール投げつけ ポッドキャスト未登録の記者の取材を拒否

Bryan Murphy

坂東実藍 Miran Bando

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情熱的なプレイで知られるミルウォーキー・バックスのパトリック・ベバリーだが、NBAプレイオフ2024のファーストラウンドでインディアナ・ペイサーズに第6戦で敗退させられた5月2日(日本時間3日)の試合で行きすぎてしまった。

バックスが98-120でペイサーズに敗れた試合で、ベバリーは終盤にファンに向けてボールを投げつけた。それだけではない。試合後の報道陣の取材で、ベバリーは『ESPN』のマリンダ・アダムズ記者の質問に答えることを拒み、マイクを遠ざけて話すことを拒否したのだ。

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そしてその理由は、アダムズ記者がベバリーのポッドキャスト『The Pat Bev Podcast With Rone』に登録していなかったからという。

ベバリーはアダムズ記者に「僕のポッドキャストに登録しているか?」と尋ね、彼女が登録していないと答えると、「じゃあ僕にインタビューはできない。悪く思わないでくれ」と返した。

公になったのはこれが初めてと思われるが、ベバリーがポッドキャストを始めて以降、この傾向は報じられていた。『CBS Sports』のジャック・マロニー記者や『Journal Sentinel』のローリー・ニッケル記者によると、トレードデッドライン(トレード期限)でバックスに加入して以降、ベバリーはポッドキャスト未登録のどの記者からの質問にも応じなかったという。

アダムズ記者はその後、ベバリーとバックスから謝罪の連絡があったことを明かしている。

『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、NBAがベバリーの行為について調査していると報じた。

バックスのシーズンが終わったことで、ポッドキャストに登録していない報道陣の質問をベバリーが拒む機会は、少なくとも秋までは多くないだろう。だが、今回の件は、ベバリーと報道陣の緊張関係の新たな歴史のひとつとなった。

2011年からESPNで働くアダムズ記者はベテランだけに、ESPNの多くの同僚がソーシャルメディアで彼女を擁護し、ベバリーを批判したことは驚きではない。

ファンに向けてボールを投げたパトリック・ベバリー

ベバリーは5月2日(同3日)の試合の残り2分32秒に、感情的になってファンに向けてボールを投げつけた。ベンチの2列後ろに座っていた観客の頭にボールをぶつけたのだ。別の観客がボールを拾ってベバリーに投げ返したが、選手は再びそれを力強く投げつけた。

シャラニア記者によると、NBAはこの件も調査していると報じられている。

ベバリーは「まったくフェアじゃない。試合を通じてファンと陣営とのやり取りがあった。僕らはずっと警告し、助けを求めていたんだ。フェアじゃない」と投稿。その後、「でも僕はもっと良くならなければいけない。そうするよ」とも投稿した。

原文:Patrick Beverley-Malinda Adams interview: Bucks guard won't talk to ESPN reporter over podcast subscription(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Bryan Murphy

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Bryan Murphy joined The Sporting News in 2022 as the NHL/Canada content producer. Previously he worked for NBC Sports on their national news desk reporting on breaking news for the NFL, MLB, NBA and NHL, in addition to covering the 2020 and 2022 Olympic Games. A graduate of Quinnipiac University, he spent time in college as a beat reporter covering the men’s ice hockey team.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。