9月2日(日本時間3日)にフロリダ州オーランドのアドベントヘルス・アリーナで行なわれたNBAプレイオフ ウェスタン・カンファレンス1回戦のオクラホマシティ・サンダー対ヒューストン・ロケッツ第7戦は最後まで決着のわからない展開となり、104-102で勝利したロケッツが4勝3敗の成績でカンファレンス・セミファイナルへと駒を進めた。
どちらも相手に二桁以上のリードを作ることを許さず、リードが15回入れ替わる激戦となったこの試合、最後の決め手となったのはディフェンスだった。いつもはロケッツのエースとして得点を量産するジェームズ・ハーデンだが、この試合では3ポイントショットが9本中1本、フィールドゴール全体で15本中4本しか決まらず、シュート不調に陥っていた。
しかしロケッツが試合残り4.8秒で103-102とリードする状況で、この日30得点と絶好調だったサンダーのルーゲンツ・ドートが放った3Pショットをハーデンがブロック。最後のサンダーのインバウンドプレイも、ロケッツがスティールし、勝利を確実なものとした。
貴重なブロックを記録したハーデンは「オフェンス面でたまにある不調な日だったので、ディフェンス面でなんとか試合を変えたいと思っていて、それが出来てたと思う」と振り返った。
ロケッツはエリック・ゴードンとロバート・コビントンがそれぞれ21得点、ラッセル・ウェストブルックが20得点、9リバウンド、ハーデンが17得点、9アシストをマークし、激戦となったサンダーとのシリーズを制した。
敗れたサンダーは、チームリーダーとして今季を牽引してきたクリス・ポールが「つらい敗戦、つらい敗戦だ」と試合後に語った。
「1年通して戦い続けてきた。正直、多くの人が我々のことを疑っていたけれど、我々は自分たちを信じ続けた。シリーズ前にほかの人がどう予想してるかなんて気にもしなかった」。
ポールは19得点、12アシスト、11リバウンドのトリプルダブルを達成、ほかにドートが30得点、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーが19得点、デニス・シュルーダーが12得点を記録した。
勝ち進んだロケッツは9月5日(同6日)にロサンゼルス・レイカーズとカンファレンス・セミファイナル第1戦を行なう。