シカゴ・ブルズのニコラ・ミロティッチは、練習中にチームメイトのボビー・ポーティスに顔面を殴打されてから10日後も、NBAが定める脳震盪ガイドラインが適用された状態にある。そのミロティッチが復帰する場所が、シカゴではない可能性も出てきた。
『Chicago Sun-Times』は、ミロティッチがブルズに対し、復帰するまでに自身かポーティスのどちらかをトレードするよう要求したと伝えている。ミロティッチの契約にはトレード拒否条項が含まれているものの、『Sun-Times』と『Chicago Tribune』によれば、他チームとのトレード交渉を容易に進展させるためなら、同選手はその条項を破棄しても構わない意向を持っているという。
10月17日(日本時間18日)の練習中にポーティスに殴打されて脳震盪を起こしたミロティッチは、顔面の2か所を骨折した。ブルズは、騒動後ポーティスに8試合の出場停止処分を科した。
フレッド・ホイバーグ・ヘッドコーチは、来週ミロティッチが脳震盪の状態を確認する検査を受けることを明かしている。顔面の骨折に関しては手術を回避できる見込みだが、復帰後はフェイスガードを着用すると見られている。
ホイバーグHCは『Chicago Tribune』に「(ミロティッチは)眩暈はなくなりつつあるようだ。頭痛も軽減されてきている。重要なのは、彼が回復段階にあるということ」と語った。
「彼は来週、(耳、鼻、喉の)専門医と来週会う。状態に関する最新情報は、それから発表できるだろう」。
ポーティスは『Sun-Times』に、ミロティッチとメールや電話で連絡を取ろうとしているものの、同選手から返事がないと話した。
26歳のミロティッチは昨季ブルズで平均10.6得点、5.5リバウンド、ポーティスは平均6.8得点、4.6リバウンドを記録した。
原文:Nikola Mirotic gives Bulls 'me or him' trade ultimatum about Bobby Portis, report says by Arthur Weinstein/Sporting News(抄訳)