ナゲッツのニコラ・ヨキッチが2020-21シーズンのMVPを受賞

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NBAは6月8日(日本時間9日)、2020-21シーズンのKia NBA Most Valuable Player(MVP、最優秀選手賞)にデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが選出されたことを発表した。

ヨキッチはこれが初のMVP受賞で、ナゲッツの選手の受賞も初。さらにセルビア出身の選手として初めての受賞であり、ヨーロッパ出身の選手としては、ダーク・ノビツキー(ドイツ出身/元ダラス・マーベリックス)、ヤニス・アデトクンボ(ギリシャ出身/ミルウォーキー・バックス)に次いで史上3人目となる。

2014年のNBAドラフトで2巡目全体41位で指名されたヨキッチは、MVPに選ばれた選手としては最も下位指名の選手となる(NBAドラフト指名外で3度のMVPを受賞したモーゼス・マローンを除く)。これまでのドラフト最下位受賞者は、2度のMVPを獲得したアデトクンボとスティーブ・ナッシュで、いずれもドラフト全体15位での指名だった。

ヨキッチは、全世界から選ばれた100人のスポーツライターや放送関係者の投票と、ファン投票の全101票中、91の1位票を含む合計971ポイントを獲得。 2位はフィラデルフィア・76ersのセンターであるジョエル・エンビード(586ポイント)、3位はゴールデンステイト・ウォリアーズのガードであるステフィン・カリー(453ポイント)、4位はミルウォーキー・バックスのフォワードであるアデトクンボ(348ポイント)、5位はフェニックス・サンズのガードであるクリス・ポール(139ポイント)と続いた。

以下、公式リリース抄訳。

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6年目となる今シーズン、ヨキッチは全72試合に出場し、平均34.8分の出場で自己最多の26.4得点、10.9リバウンド、8.4アシスト、1.32スティールを記録し、シーズン平均で得点12位、リバウンド9位、アシスト6位、スティール22位にランクインしました。  また、シーズン平均で26.0得点以上、10.0リバウンド以上、8.0アシスト以上を記録した選手は、オスカー・ロバートソン、ラッセル・ウェストブルックに続き、NBA史上3人目となります。

ヨキッチはNBA最多の732本のフィールドゴールを決め、FG成功率56.6%、3ポイントショット成功率38.8%、フリースロー成功率は自己最高の86.8%を記録したほか、ダブルダブル達成は60回でNBA首位、トリプルダブル達成は16回で2位となりました。

ヨキッチの活躍によってデンバーは47勝25敗の成績を収め、ウェスタン・カンファレンスの第3シードを獲得。ナゲッツはフランチャイズ史上5番目に高い勝率(65.3%)を記録しています。

3シーズン連続でNBAオールスターに選出されたヨキッチは、月間最優秀選手に2回(12月〜1月、3月)、週間最優秀選手に3回(第5週、第6週、第13週)選出されました。

26歳のヨキッチは、NBAのキャリア6シーズンすべてをデンバーでプレイし、通算453試合に出場して平均18.5得点、9.8リバウンド、6.0アシストを記録。今シーズンは、ダブルダブルとトリプルダブルの通算達成回数でフランチャイズ記録を更新しました。また、ナゲッツの選手として2011年以来初めてNBAオールスターゲームに先発出場を果たしています。

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MVP 投票結果

2021 MVP 投票結果

MVP 歴代受賞者

1955-56 ボブ・ペティット(セントルイス・ホークス)
1956-57 ボブ・クージー(ボストン・セルティックス)
1957-58 ビル・ラッセル(ボストン・セルティックス)
1958-59 ボブ・ペティット(セントルイス・ホークス)
1959-60 ウィルト・チェンバレン(フィラデルフィア・ウォリアーズ)
1960-61 ビル・ラッセル(ボストン・セルティックス)
1961-62 ビル・ラッセル(ボストン・セルティックス)
1962-63 ビル・ラッセル(ボストン・セルティックス)
1963-64 オスカー・ロバートソン(シンシナティ・ロイヤルズ)
1964-65 ビル・ラッセル(ボストン・セルティックス)
1965-66 ウィルト・チェンバレン(フィラデルフィア・76ers)
1966-67 ウィルト・チェンバレン(フィラデルフィア・76ers)
1967-68 ウィルト・チェンバレン(フィラデルフィア・76ers)
1968-69 ウェス・アンセルド(ボルティモア・ブレッツ)
1969-70 ウィリス・リード(ニューヨーク・ニックス)
1970-71 カリーム・アブドゥル・ジャバー(ミルウォーキー・バックス)
1971-72 カリーム・アブドゥル・ジャバー(ミルウォーキー・バックス)
1972-73 デイブ・コーウェンズ(ボストン・セルティックス)
1973-74 カリーム・アブドゥル・ジャバー(ミルウォーキー・バックス)
1974-75 ボブ・マッカドゥー(バッファロー・ブレーブス)
1975-76 カリーム・アブドゥル・ジャバー(ロサンゼルス・レイカーズ)
1976-77 カリーム・アブドゥル・ジャバー(ロサンゼルス・レイカーズ)
1977-78 ビル・ウォルトン(ポートランド・トレイルブレイザーズ)
1978-79 モーゼス・マローン(ヒューストン・ロケッツ)
1979-80 カリーム・アブドゥル・ジャバー(ロサンゼルス・レイカーズ)
1980-81 ジュリアス・アービング(フィラデルフィア・76ers)
1981-82 モーゼス・マローン(ヒューストン・ロケッツ)
1982-83 モーゼス・マローン(フィラデルフィア・76ers)
1983-84 ラリー・バード(ボストン・セルティックス)
1984-85 ラリー・バード(ボストン・セルティックス)
1985-86 ラリー・バード(ボストン・セルティックス)
1986-87 マジック・ジョンソン(ロサンゼルス・レイカーズ)
1987-88 マイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズ)
1988-89 マジック・ジョンソン(ロサンゼルス・レイカーズ)
1989-90 マジック・ジョンソン(ロサンゼルス・レイカーズ)
1990-91 マイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズ)
1991-92 マイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズ)
1992-93 チャールズ・バークリー(フェニックス・サンズ)
1993-94 アキーム・オラジュワン(ヒューストン・ロケッツ)
1994-95 デイビッド・ロビンソン(サンアントニオ・スパーズ)
1995-96 マイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズ)
1996-97 カール・マローン(ユタ・ジャズ)
1997-98 マイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズ)
1998-99 カール・マローン(ユタ・ジャズ)
1999-00 シャキール・オニール(ロサンゼルス・レイカーズ)
2000-01 アレン・アイバーソン(フィラデルフィア・76ers)
2001-02 ティム・ダンカン(サンアントニオ・スパーズ)
2002-03 ティム・ダンカン(サンアントニオ・スパーズ)
2003-04 ケビン・ガーネット(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
2004-05 スティーブ・ナッシュ(フェニックス・サンズ)
2005-06 スティーブ・ナッシュ(フェニックス・サンズ)
2006-07 ダーク・ノビツキー(ダラス・マーベリックス)
2007-08 コービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ)
2008-09 レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)
2009-10 レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)
2010-11 デリック・ローズ(シカゴ・ブルズ)
2011-12 レブロン・ジェームズ(マイアミ・ヒート)
2012-13 レブロン・ジェームズ(マイアミ・ヒート)
2013-14 ケビン・デュラント(オクラホマシティ・サンダー)
2014-15 ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
2015-16 ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
2016-17 ラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)
2017-18 ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)
2018-19 ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)
2019-20 ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)
2020-21 ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ