ペリカンズの3選手が新型コロナウイルスに陽性反応が出ていたことをグリフィン代表が明かす

Michael C. Wright, NBA.com

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6月30日(日本時間7月1日)、リーグが7月にウォルト・ディズニー・ワールドでシーズン再開に向けて進むなか、ニューオーリンズ・ペリカンズから3選手に新型コロナウイルスの陽性反応が出ていたことを、ペリカンズのバスケットボール運営部門バイスプレジデントのデイビッド・グリフィンが記者に話した。

HIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)の個人情報保護ルールに則って、グリフィン代表はどの選手だったのかは明かしておらず、それぞれが「自主隔離中」であり、毎日検査を続けていると話している。

選手たちがペリカンズの練習施設に戻ってきた先週の時点で、陽性反応の結果が出ていたとグリフィン代表は説明した。

「HIPAAの観点から、どの選手なのかは明かさない。複数の選手に陽性反応が見られている。こういったケースを検出していくためのシステムをリーグが導入してくれている。これはこのシステムが機能している結果であり、我々も前に進んでいくために最善を尽くしていく。バスケットボールの観点からすると、COVID-19(新型コロナウイルス)はプレイオフが確定しているチームも含め多くのチームに多大な影響を与えることになると思っている。ブルックリン・ネッツがこの状況で大打撃を受けているのをすでに見ている。全員が今同じ敵に立ち向かっているんだ」。

ペリカンズは現在ウェスタン・カンファレンス8位のメンフィス・グリズリーズとのゲーム差が3.5で、シーズンが再開する7月30日(日本時間31日)にユタ・ジャズと、8月1日(同2日)にロサンゼルス・クリッパーズと、8月3日(同4日)にグリズリーズとの試合が組まれている。

グリフィン代表は「プレイイン・トーナメントを狙うチームとして、選手たちが新型コロナウイルスに感染した場合、戻ってこれる頃には試合が終わってしまっている可能性もある」と語る。

「だから我々の状況としては、プレイオフが決まっているチームよりも新型コロナウイルスの影響を受ける形となる。最初からプレイオフチームとの重要な試合が2つ待ち受けている。シーズンが停止する前は18試合かけて8位を狙える位置にいたが、今ではそれが8試合に短縮している」。

先週NBAはウォルト・ディズニー・ワールドで再開されるシーズンに参加する22チームの中から、16選手に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを発表している。

リーグのプロトコルに従い、ペリカンズは1日おきに選手たちの検査を行なっている。陽性反応が出た選手に関しては毎日検査を行なっており、グリフィン代表は「彼らに関しては、2回陰性結果が出ればチームとの活動に合流できる」と説明した。

癌との闘病を3度経験しているグリフィン代表だが、オーランドでのシーズン再開にはチームと帯同する予定だ。

「自分のリスクがとても高いというわけではない。自分ができないようなことを、選手たちにやらせようとは思わない」。

これはコーチに関しても同様だ。ペリカンズのアルビン・ジェントリー・ヘッドコーチは現在65歳で、一般的には新型コロナウイルスの危険性が高まる年齢だと考えられている。ジェントリーHCがチームと帯同するのか問われたグリフィン代表は、「これから決定する」と答えている。

ジェントリーHC本人は、厳しい時期も自身を信頼し続けてくれたチームと帯同することを希望している。

ペリカンズは、今季は11月23日(同24日)から12月17日(同18日)にかけて13連敗を経験しているのだ。

「このリーグだけでなくどんなリーグでも、あんなことがあれば多くの選手がヘッドコーチへの信頼をなくすことが多い」とジェントリーHCは述べている。

「ここではそれがなかった。彼らは私のそばに立ち続けてくれた。だから私も彼らのためにそうしたいんだ。彼らのそばにいてあげたい。オーランドに行って、この状況のなかで最大限を尽くしたいと思っている」。

原文:Pelicans' David Griffin says 3 players tested positive for coronavirus by Michael C. Wright/NBA.com


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