NBAとWNBAが雇用率の多様性で高評価

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プロスポーツリーグの多様性を調査する機関による報告によると、NBAはアメリカの男子プロリーグにおいて昨年に続きトップを維持している。『AP通信』が詳しく報じている。

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多様性の調査リポートによると、アメリカの男子プロスポーツリーグにおける人種別・ジェンダー(社会的性区別)別の雇用に関して、NBAがリードを維持していることがわかった。

毎年セントラル・フロリダにある『The Institute for Diversity and Ethics in Sport』(TIDES)が提出している今年の調査結果は、ほぼ昨年と変わらないものだった。NBAの人種別雇用のスコアは98.7と変わらず、Aプラス評価。そしてジェンダー別雇用のスコアは80.9にやや下がり、B評価だった。

総合的には89.8のA評価が与えられている。これはメジャーリーグサッカーのBプラス、、NFLのB、メジャーリーグベースボールのBマイナスを上回る評価だ。NHLは同調査に参加していない。

唯一昨年よりも評価が上がったプロリーグはWNBAで、97.6のAプラス評価を獲得した。

TIDESのディレクターであり、リポートの筆頭著者であるリチャード・ラプチックは、NBAが多様性を取り入れるにあたって「常に業界をリードするポジションにいる」とコメントしている。この調査結果が発表される1週間ほど前にも、クリーブランド・キャバリアーズがカリフォルニア大学女子チームのリンジー・ゴットリーブHCをアシスタントコーチとして雇用し、7人目の女性コーチまたは育成スタッフになったばかりだ。

ラプチックはAP通信とのインタビューで、「良い結果を見られることがわかっているため、我々はいつもこの調査結果を見るのを楽しみにしている」と話した。

この調査では、選手、コーチ、トレーナー、チームのフロント職員、NBA本部の職員など、あらゆるレベルでの人種とジェンダーの内訳を確認している。データは2018-19シーズンのものが使用されている。

特に高評価だったのがNBAのリーグオフィスだ。職員の人種別雇用では37.6%が有色人種でAプラス評価を獲得し、調査で最も高い雇用率となった。ジェンダー別雇用では39.7%でBプラス評価となった。

チームレベルでは、チームのマネージメント職の31.6%が有色人種(同じくAプラス評価)、30.9%が女性でC評価となった。

さらにシーズン開幕時に30チーム中10チームが有色人種のヘッドコーチを有し、Aプラス評価を獲得。ラプチックは、1980年代にデイビッド・スターン前コミッショナーの時代に始まった傾向であると指摘する。

「ルーニー・ルールを適用する必要がなかった唯一のリーグがNBAだった」と、ヘッドコーチのインタビューを行なう際に最低ひとりは有色人種を候補に入れないといけないというNFLのルールを引き合いに説明した。

「デイビッドが指揮を取ってから、単純に能力の高い候補者を雇うようになり、それが多様性につながっている。さらにそれをチームレベルへとプッシュし、完全にコントロールはできないものの、大きな影響を与えているのだ」。

原文:Study: NBA, WNBA earn high grades in diversity hiring by NBA.com


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ