2月9日のトレード期限を前に、ロサンゼルス・レイカーズが大きな動きを見せた。
『ESPN』のラモーナ・シェルバーンとエイドリアン・ウォジナロウスキー記者の報道によると、レイカーズは、ケンドリック・ナンと複数の将来の2巡目指名権と引き換えに、ワシントン・ウィザーズから八村塁を獲得するという。
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トレード期限までにロスターを改善したいレイカーズにトレードのニュースだ。レイカーズは2023年のNBAプレイオフ進出を目指し、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス以外のロスターを補強するために市場で活発に動くことが予想されている。レイカーズは2022年のポストシーズン出場を逃している。
各チームのトレードの結果はどうだったのだろうか?『Sporting News』によるレイカーズとウィザーズ両チームのトレード評価は以下の通り。
レイカーズの評価
レイカーズは、元トップ10指名の八村を獲得。25歳の誕生日を数週間後に控えた八村は、今シーズン1試合平均13.0得点を記録している。
トレードのニュースが表面化する2日前、ウィザーズがオーランド・マジックに大勝した試合で、八村は自己最多タイの30得点を記録。では、八村がこの試合の前に30得点をマークしたのはいつなのか? それは、現レイカーズのガードのラッセル・ウェストブルックが、八村のフィールドゴール12本中7本をアシストしたときだ。
6フィート8インチ(約203cm)の八村は、その汎用性と運動能力で両方のフォワードポジションをプレイできる。八村は過去2シーズン、1試合平均2.9本という十分な3ポイントショットを打って成功率は40.1%を記録しており、これはシューティングを切実に必要とするチームの助けになる可能性がある。
何よりも、八村は、不本意に終わった2021-2022シーズンよりもはるかに若いロスターを組もうとするレイカーズの今の試みに合致している。さらに八村は、トロイ・ブラウンJr.とトーマス・ブライアントという、レイカーズに若さをもたらす2人の元ウィザーズのチームメイトと再び合流する。
そこにオースティン・リーブスとロニー・ウォーカー四世を合わせれば、レイカーズは八村を含め、25歳以下の主要な貢献者を5人抱えることになる。
八村を獲得したレイカーズを評価するにあたって重要なことが2つある。それは、レイカーズが誰を、そして何を手離したかということと、八村の目前に迫った契約状況だ。
レイカーズが手離したのは、ナンと、シカゴ経由の2023年2巡目指名権、2028年2巡目指名権と2029年の2巡目指名権—つまり、レイカーズが持つ7つの2巡目指名権のうち3つだ。
八村のウィザーズとしての終わりが見え始めたのは、2022-2023シーズンを前に両者が契約延長で折り合いがつかなかったときだった。ルーキースケール契約の最終年を迎えた八村は、2022-23シーズン終了後に制限付きフリーエージェントとなる。
レイカーズが、八村を2019年に見せたようなトップ10の人材へと引き続き成長させることができると信じたとしたら、チームは彼を将来の一部にする可能性が高い。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、レイカーズは今夏に八村と延長契約を結ぶ意向だ。
この動きは他の選手の前触れのように感じられると同時に、正しい方向への一歩となる。
評価:B
ウィザーズの評価
八村がウィザーズの長期プランに合わないことが明らかになった時点で、球団はトレード先を探し始めた。
八村の仕事ぶりに興味を持ったとされるチームがいくつもあるなかで、この取引は不十分なものに感じられる。
1試合平均13.0得点をあげる25歳の元ロッタリーピックの価値は、表面上はナンと将来の2巡目指名権3つよりも高いように感じるが、最終的にはそれが八村のリターンとなった。ウィザーズは今、将来の2巡目指名とはいえ、指名権を多く所有しており、それは将来に向けて大きなトレードの一部として使用することができる。
このトレードが起きた時点で、ウィザーズはイースタン・カンファレンスのプレイイントーナメント最終枠から2ゲーム差以内にいるものの、このトレードが、より大きな、より将来に焦点を当てた計画の最初の動きの可能性もある。
とはいえ、ウィザーズはトレード期限までに数週間の余裕を持ってオファーを出すことができたのでは、と感じないわけにはいかない。
評価:C+
原文:NBA trade grades: Lakers acquire Rui Hachimura from Wizards, make splash ahead of deadline
翻訳:YOKO B Twitter:@yoko_okc
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