毎年2月のこの時期になると、トレードの噂が増え始める。トレードデッドライン(トレード期限)に向けて、各チームが補強や立て直しのために大きく動くのだ。
昨季は15件のトレードがあり、合計56人の選手と24個の指名権が動いた。今季はカイリー・アービング、ラッセル・ウェストブルック、ケビン・デュラントなど多くのスター選手が動いた。ここでは期限付近で起きたトレードをまとめていく。
2023年のNBAのトレードデッドライン(トレード期限)はいつ?
NBA 2022-2023シーズンのトレードデッドラインは日本時間2月10日 金曜 午前5時(米国東部時間9日 木曜 午後3時)。
NBAのトレード期限とは?
各チームが契約下にある選手を他チームにトレードすることができる期限日のこと。当該シーズン中のトレードはこの期限を最後にできなくなる。
2023年の期限日付近で起きたトレード(随時更新)
4チーム間のトレードでサンズがネッツのケビン・デュラントを獲得(現地2月9日成立) | |
サンズ獲得:
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バックス獲得:
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ネッツ獲得:
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ペイサーズ獲得:
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別々に報じられていたトレードが、最終的に4チーム間のトレードとして発表された。カイリー・アービングをトレードしたばかりのネッツが、今度はケビン・デュラントをサンズへトレード。現在右ひざの内側側副靱帯の負傷で離脱中のデュラントだが、復帰すればクリス・ポール、デビン・ブッカー、ディアンドレ・エイトンとともに強力ラインナップを組むこととなる。サンズとの話し合いの末に、今季はずっと欠場が続いていたジェイ・クラウダーだが、今回のトレードでバックスへ。ペイサーズはこの動きに合わせてゴガ・ビタゼ、ジェームズ・ジョンソン、テリー・テイラーの契約を解除した。
関連:【NBAトレード評価】デュラントのネッツからサンズへのトレードをどう見るか
ブレイザーズが76ersからマティース・サイブルを獲得、ジョシュ・ハートはニックスへ(現地2月9日成立) | |
ブレイザーズ獲得:
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ニックス獲得:
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76ers獲得:
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ホーネッツ獲得:
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ブレイザーズがウィングディフェンダーのサイブルと、トム・シボドーHCのローテーションから外れてしまっていたレデュッシュを獲得。ハートはビラノバ大学時代にチームメイトだったジェイレン・ブランソンと再び一緒にプレイできることとなる。76ersはジェイレン・マクダニエルズを獲得。マクダニエルズは今季平均10.6得点を記録しており、大きく成長を見せている選手の1人。指名権の詳細確認中。
クリッパーズとロケッツとグリズリーズが三角トレード、エリック・ゴードンがクリッパーズへ(現地2月9日成立) | |
クリッパーズ獲得:
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ロケッツ獲得:
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グリズリーズ獲得:
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ゴードンがキャリアをスタートさせたクリッパーズに帰還。グリズリーズは今季3P成功率44.7%を誇るシューターのケナードを獲得。ウォールは契約解除されフリーエージェントとなる模様で、グリーンもバイアウト候補の1人として報じられている。
ウォリアーズがブレイザーズからギャリー・ペイトン二世を獲得、ジェームズ・ワイズマンはブレイザーズへ(現地2月9日成立) | |
ウォリアーズ獲得:
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ブレイザーズ獲得:
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ピストンズ獲得:
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ホークス獲得:
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別で報じられていたが、4チーム間でのトレードとして正式に発表。2020年の全体2位でウォリアーズが指名したワイズマンだが、ケガなどもあってあまりプレイすることができておらず、トレードの噂が絶えない選手となっていた。若手の多いピストンズでキャリアの立て直しを図る。そしてオフシーズンにブレイザーズに移籍したペイトン二世がウォリアーズに復帰へ。
関連:【NBAトレード評価】ワイズマンらを巡るウォリアーズら4チームのトレードをどう見るか
サンダーとサンズがトレード、ダリオ・シャリッチがサンダーへ(現地2月9日成立) | |
サンダー獲得:
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サンズ獲得:
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両選手ともそれぞれのチームで以前よりも役割が減っていた。
ホークスがジャスティン・ホリデーとフランク・カミンスキーをロケッツにトレード(現地2月9日成立) | |
ロケッツ獲得:
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ホークス獲得:
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ホークスとロケッツが控え選手を交換。
4チーム間のトレードでレイカーズがモー・バンバを獲得、ナゲッツのボーンズ・ハイランドがクリッパーズへ(現地2月9日成立) | |
レイカーズ獲得:
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マジック獲得:
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クリッパーズ獲得:
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ナゲッツ獲得:
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それぞれ別で報じられていたトレードが、4チーム間のトレードとして発表。インサイドでの守備が期待できるセンターのバンバをレイカーズが獲得。レイカーズは別のトレードでジャレッド・バンダービルトも獲得しており、インサイドが大幅に強化された。そして、2021年のルーキーとして活躍しながらも、今季はプレイタイムをなかなか得ることができずローテーション落ちしていたハイランドが、ガードを必要としていたクリッパーズに移籍。
アンソニー・デイビス不在時に活躍を見せたセンターのトーマス・ブライアントだが、デイビス復帰後は出場時間が落ちていた。このトレードでナゲッツへ移籍し、ニコラ・ヨキッチの控えを務めることとなる。
ベバリーはマジックにバイアウトされる方向で動いている。
クリッパーズがホーネッツとのトレードでメイソン・プラムリーを獲得(現地2月9日成立) | |
クリッパーズ獲得:
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ホーネッツ獲得:
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インサイドの補強を必要としていたクリッパーズがベテランセンターのプラムリーを獲得。ガードも補強ポイントだったが、別のトレードでボーンズ・ハイランドを獲得したことで、レジー・ジャクソンをトレードに出す形となった。レジー・ジャクソンはホーネッツとバイアウトに合意する模様。
ペリカンズがスパーズのジョシュ・リチャードソンを獲得(現地2月9日成立) | |
ペリカンズ獲得:
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スパーズ獲得:
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ローテーション落ちしていたグラハムと複数の2巡目指名権の代わりに、今季で契約が切れるリチャードソンを獲得したペリカンズ。ザイオン・ウィリアムソンの契約が来季から大幅に上昇するのに合わせて、グラハムを動かした形だ。
セルティックスがサンダーとのトレードでマイク・マスカーラを獲得(現地2月9日成立) | |
セルティックス獲得:
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サンダー獲得:
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アル・ホーフォードとロバート・ウィリアムズ三世のバックアップを求めていたセルティックスが、サンダーからマスカーラを獲得。今季のマスカーラは平均6.2得点、3P成功率39.4%を記録している。
ラプターズがスパーズとのトレードでヤコブ・パートルを獲得(現地2月8日に報道、9日に成立) | |
ラプターズ獲得:
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スパーズ獲得:
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パートルが2016年のNBAドラフトで指名を受けた古巣ラプターズに復帰。ラプターズはセンターを必要としていた。2024年の1巡目指名権は2026年まで同じプロテクト付き。
レイカーズがティンバーウルブズとジャズとの三角トレードでディアンジェロ・ラッセルらを獲得(現地2月8日報道、9日成立) | |
レイカーズ獲得:
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ウルブズ獲得:
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ジャズ獲得:
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3チームによる大型トレードが最終調整段階に入ったとエイドリアン・ウォジナロウスキー記者とシャムズ・シャラニア記者が報じている。レイカーズは大幅に戦力アップを狙う。噂ではウェストブルックはジャズからバイアウトされ、フリーエージェントになる可能性もあるとのこと。その場合、クリッパーズやブルズが興味を示しているとのこと。
ジャズが獲得するレイカーズの2027年1巡目指名権は、1~4位だった場合は2027年2巡目指名権が送られる。
関連:【NBAトレード評価】ウェストブルックを巡るレイカーズとジャズとウルブズのトレードをどう見るか
ネッツがケスラー・エドワーズをキングスにトレード(現地2月7日) | |
キングス獲得:
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ネッツ獲得:
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ネッツはロスター枠を空け、サラリー総額を下げることに成功。ケスラー・エドワーズはカリフォルニア州出身で、故郷に近いチームへの移籍となる。デイビッド・ミシノーはフランス人選手で、現在イタリアリーグのナポリでプレイしている。
ヒートがデッドモンをスパーズにトレード(現地2月7日) | |
スパーズ獲得:
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ヒート獲得:
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ヒートはトレードで選手を獲得しなかったことで、ラグジュアリータックスラインを回避。ロスター枠が1つ空いたことで、これからさらに2対1、3対2といったトレードもしやすくなる。スパーズはドウェイン・デッドモンをリリースする可能性も。
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マーベリックスがカイリー・アービングを獲得(現地2月6日成立) | |
マーベリックス獲得:
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ネッツ獲得:
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ブルックリン・ネッツとの延長契約の交渉で折り合いがつかず、トレードを要求したという報道がされていたカイリー・アービングを、ルカ・ドンチッチの横にもう1人スター選手を欲していたダラス・マーベリックスが獲得。スペンサー・ディンウィディーにとっては古巣への復帰となる。フィニー・スミスはサイズのあるウィングディフェンダーとしての活躍が期待される。
関連:アービングのマーベリックスへのトレードに対するNBA選手たちの反応
レイカーズがウィザーズから八村塁を獲得(現地1月23日) | |
レイカーズ獲得:
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ウィザーズ獲得:
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トレードの噂が強まっていたなかで、ワシントン・ウィザーズの八村塁のレイカーズへのトレードが成立。移籍後2試合はベンチからの出場だったものの、その後はスターターとしてレブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスとともに出場している。
セルティックスがノア・ボンレイをスパーズにトレード(現地1月5日) | |
セルティックス獲得:
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スパーズ獲得:
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セルティックスがロスター枠を空けるためにノア・ボンレイをスパーズにトレード。スパーズはトレード成立のためにゴーギー・ジェンを契約解除(ウェイブ)しており、成立後にボンレイの契約も解除。その後、ジェンとは10日間契約を結んでいる。
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