【NBAスタッツ】2022-2023シーズンで最も得点を生み出している選手は誰?

大西玲央 Reo Onishi

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3月2日(日本時間3日)の試合を終えた時点で、NBA 2022-2023シーズンの得点ランキングでは6選手が平均30得点以上を記録している。10シーズン前まで遡っても、最も多かったのが2019-2020シーズンの3人であり、個人による得点力が大幅に向上しているのが良くわかる。

得点と同様に増えているのが個人によるアシスト数だ。平均アシストで二桁を記録する選手は、1シーズンで1人か2人いれば多い方なのだが、今季は4人もいる。

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当然アシストからは得点が生まれる。今回は得点ランキングと、アシストからの得点ランキングを合算し、1試合で最も得点を生み出している選手をチェックしてみよう。

現在、得点ランキングでトップ争いを繰り広げているのはダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチとフィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビード。続いて日1試合で71得点を叩き出したデイミアン・リラードが3位で追っている状況だ。

NBA 2022-23シーズン 得点ランキング

順位 選手(チーム) 得点
1 ルカ・ドンチッチ(DAL) 33.4
2 ジョエル・エンビード(PHI) 33.0
3 デイミアン・リラード(POR) 32.3
4 ヤニス・アデトクンボ(MIL) 31.3
5 シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(OKC) 31.0
6 ジェイソン・テイタム(BOS) 30.3
7 レブロン・ジェームズ(LAL) 29.5
8 ドノバン・ミッチェル(CLE) 27.5
9 ジャ・モラント(MEM) 27.1
10 トレイ・ヤング(ATL) 27.1

ドンチッチとエンビードは2日(同3日)にチームが直接対決しており、ドンチッチは42得点、エンビードは35得点とそれぞれ平均得点以上の活躍を見せている。

続いて、こちらはアシストから生み出した得点のランキングだ。

NBA 2022-23シーズン アシストからの得点ランキング

順位 選手(チーム) アシスト アシスト
からの得点
1 ジェームズ・ハーデン(PHI) 10.6 27.5
2 タイリース・ハリバートン(IND) 10.1 26.9
3 ニコラ・ヨキッチ(DEN) 10.0 24.9
4 トレイ・ヤング(ATL) 10.1 24.7
5 クリス・ポール(PHX) 9.0 22.9
6 ルカ・ドンチッチ(DAL) 8.1 21.6
7 ラメロ・ボール(CHA) 8.4 21.3
8 ジャ・モラント(MEM) 8.2 20.5
9 マイク・コンリー(MIN) 7.4 19.9
10 ダリアス・ガーランド(CLE) 7.9 18.9

平均二桁アシストを記録している4人は当然ランクインしているのだが、その中でもハリバートンは特に3ポイントショットを生み出すアシストが他者より多い。これはエンビード、アーロン・ゴードン、クリント・カペラなどインサイド選手へのパスがハーデン、ヨキッチ、ヤングに対して、ハリバートンは今季最も3Pを決めているバディ・ヒールドへのアシストが多いことが影響している。

この両ランキングを合算することで、1人の選手から生み出されている得点を見ることができる。

NBA 2022-23シーズン 生み出した得点ランキング

順位 選手(チーム) 得点 アシスト
からの得点
合計
1 ルカ・ドンチッチ(DAL) 33.4 21.6 55.0
2 トレイ・ヤング(ATL) 27.1 24.7 51.8
3 デイミアン・リラード(POR) 32.3 18.6 50.9
4 ニコラ・ヨキッチ(DEN) 24.6 24.9 49.5
5 ジェームズ・ハーデン(PHI) 21.6 27.5 49.1
6 ジャ・モラント(MEM) 27.1 20.5 47.6
7 タイリース・ハリバートン(IND) 20.1 26.9 47.0
8 シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(OKC) 31.0 14.9 45.9
9 ヤニス・アデトクンボ(MIL) 31.3 14.1 45.4
10 ラメロ・ボール 23.3 21.3 44.6
11 ジョエル・エンビード(PHI) 33.0 10.4 43.4
12 ジェイソン・テイタム(BOS) 30.3 12.6 42.9
13 レブロン・ジェームズ(LAL) 29.5 12.8 42.3
14 ダリアス・ガーランド(CLE) 22.0 18.9 40.9
15 ドノバン・ミッチェル(CLE) 27.5 12.1 39.6

やはりどちらのランキングにも上位でランクインしているドンチッチの数字が際立つ。マーベリックスの今季の1試合の平均得点113.5なので、ドンチッチは1人でマーベリックスの得点の48.5%を生み出している計算になる。

カイリー・アービングが加入したことで、ドンチッチの数字が今後どのように変化していくかは注目だが、アービングと共に出場した2日(同3日)の76ers戦では42得点、12アシスト(30得点をアシスト)という立派な数字を残している。

まだお互い探り合いながらのプレイが散見されるものの、ディフェンスを惹きつけることができるアービングがいることで、フリーになったチームメイトへの3Pのアシストが増えることでさらにこの数字が伸びる可能性すらあるわけだ。

もちろんこれはボールを持つ機会の多いガードが有利なランキングではある。どちらからもバランスよく得点を生み出しているヨキッチはレアタイプと言えるだろう。

得点ランキング2位のエンビードは合計ランキングでは11位と順位を落としているものの、彼の場合はこの43.4得点に加えて、インサイドでダブルチームなどされることで周りがフリーになり、ボールが彼を経由することなく生まれる得点も多くあることは指摘しておくべきだろう。

ケビン・デュラントがサンズデビューを果たし、ステフィン・カリーの復帰も間近であることが報じられている。役者が揃い始め、これから順位争いに向けて、チームは少しずつローテーションを絞り始める。よりスター選手への比重は高まっていくことから、今後このランキングがどう変動していくにも注目だ。

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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。