決勝はレイカーズ対ペイサーズ NBAインシーズン・トーナメントの注目選手

大西玲央 Reo Onishi

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12月8日(現地7日)、ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナにてNBAインシーズン・トーナメントの準決勝が開催され、イースタン・カンファレンスからはインディアナ・ペイサーズが、ウェスタン・カンファレンスからはロサンゼルス・レイカーズがそれぞれ勝ち上がり、決勝戦のカードが決定した。

どちらのチームもグループ戦を含めてインシーズン・トーナメントでは6勝0敗という成績でここまで来ており、共に勢いに乗っている。それぞれのチームをリードする注目選手を紹介しよう。

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レブロン・ジェームズ(レイカーズ)

もはや紹介不要なスーパースター選手のレブロン・ジェームズだが、インシーズン・トーナメントでは特にその活躍度が高い。6試合で平均26.8得点、7.5リバウンド、8.2アシスト、1.5スティール、そして驚異的なのはその効率の良さだ。フィールドゴール成功率58.8%、3ポイント成功率に至っては62.5%という圧倒的な数字を残しているのだ。

ニューオーリンズ・ペリカンズとの準決勝では第2クォーターにディープスリーを含む3Pショットを3本立て続けに決め、一気に試合の主導権を奪いにいったのが印象的だった。

さらにディフェンス面でも今大会中は集中力が非常に高く、相手の得点源を積極的にトラップしにいき、ターンオーバーを誘発したり、タフショットを作り出したりと、攻守で躍動している。

最近のレイカーズはレブロンとアンソニー・デイビスのプレイの質が高く、堅いディフェンスから自らのオフェンスに繋いでいくスタイルで勝利を重ねており、ウェスタン・カンファレンスでの順位も4位まで上昇させている。

八村塁も鼻骨骨折から復帰し、黒いマスクを着用した状態でベンチからの貢献を続けている。レブロンが下がったタイミングでの得点源になったり、共に出場しているときも連携の良さを見せるなど、のびのびとプレイをしている。

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タイリース・ハリバートン(ペイサーズ)

ペイサーズの注目選手は、評価が爆上がり中のタイリース・ハリバートンだ。2020年のNBAドラフト全体12位でサクラメント・キングスに指名され、2021-22シーズン途中にペイサーズにトレードされたポイントガードのハリバートンは、今季平均26.9得点とキャリア最多を更新中であるのに加え、平均11.9アシストはリーグトップに立つ。

インシーズン・トーナメントだけに絞り込むと平均27.8得点、13.7アシストとさらに数字を伸ばしている。ミルウォーキー・バックスとの準決勝では27得点、15アシスト、0ターンオーバー、その前のボストン・セルティックスとの準々決勝でも26得点、13アシスト、0ターンオーバーと、高い数字に加えてミスの少なさも際立っており、チームの司令塔として完璧な仕事を続けている。

ハリバートンを軸としてペイサーズのオフェンスはレーティングが123.5でリーグトップ。ディフェンスはリーグ28位と極端なスタイルでありながらも、そのアップテンポな攻撃力でここまで相手を圧倒してきた。

堅いディフェンスをきっかけにここまで勝ち上がってきたレイカーズ相手に、ハリバートン率いるペイサーズのオフェンスがどこまで通用するのか注目だ。


試合概要(日程・対戦カード)

  • 大会:NBAインシーズン・トーナメント決勝戦
  • 対戦カード:インディアナ・ペイサーズ vs ロサンゼルス・レイカーズ
  • 開始時刻:日本時間12月10日(日)午前10:30ティップオフ予定
  • 会場:T-モバイル・アリーナ(米国ネバダ州ラスベガス)

放送予定(テレビ中継・インターネット配信)

この試合は、テレビBS放送のWOWOWライブで生中継、インターネット配信サービスのWOWOWオンデマンドとNBA Rakutenでライブ配信される予定となっている。

放送・配信チャンネル

※試合開催・放送予定は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。