【リポート】NBAの負傷は昨季から微減

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NBAは4月15日(日本時間16日)、今季の負傷による欠場率が、昨季から微減していることを明かした。過去5シーズンの傾向から、正常な範囲内にあるという。『AP』が報じた。

デンバー・ナゲッツは13日(同14日)、ジャマール・マレーが左ひざのACL断裂(前十字靭帯断裂)で無期限欠場になることを発表した。

今季はレブロン・ジェームズやアンソニー・デイビス(ともにロサンゼルス・レイカーズ)、ケビン・デュラントやジェームズ・ハーデン(ともにブルックリン・ネッツ)、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)といった選手たちも負傷で戦列を離れている。

APによれば、今季のNBAでACLを断裂したのは、スペンサー・ディンウィディー(ネッツ)、トーマス・ブライアント(ワシントン・ウィザーズ)、マーケル・フルツ(オーランド・マジック)に続いて4人目だという。ディンウィディーはシーズン3戦目、フルツは8戦目、ブライアントは10戦目で負傷した。

今季は177日間で82試合をこなすのではなく、146日間で72試合を消化する日程となっている。また、新型コロナウイルスに関する問題で再度の日程調整が必要となるなど、多くのチームにとって日程はさらにタイトなものとなっている。1週間あたりに平均3.6試合を消化する日程は、前年比で5%増だ。

NBAとNBPA(NBA選手会)は試合数だけでなく、飛行機移動やロード遠征の回数を減らした。だが、パンデミックのシーズンを乗り切るための安全衛生ルールの影響もある。

APによれば、例えば午前2時にホテルに戻った選手が、新型コロナウイルスの検査のために午前9時に起きなければならない例も多かったという。多くのチームが休養のために試合当日午前のシュート練習をやめており、練習時間はさらに制限されている。

ナゲッツのマイケル・マローン・ヘッドコーチは先週、「選手たちの疲労は推して知るべしだろう」と話した。

「彼らの肉体やボディランゲージから(疲労が)見てとれる」。

親指じん帯損傷の手術を受けたニューオーリンズ・ペリカンズのジョシュ・ハートは、13日(同14日)に「この短縮日程であまりに多くの選手がケガをしている。二度とこのようにしてはいけない」とツイートしている。

だが、NBAによると、今季の負傷率は昨季から6%減少しているという。ACL断裂4回は過去10年の平均と同じ。レギュラーシーズン残り1か月で43選手が1試合も欠場していないのは、昨季から約倍増しているという。

NBAのプレイヤーズ・マター部門シニアバイスプレジデントのデイビッド・ワイスは「ケガは非常に不幸」だとしたうえで、「常にゲームの一部であり、今季は最近のシーズンで見てきたのとそう変わらない。一部シーズンよりは少なく、一部よりは多い」と述べている。

バスケットボール戦略・分析部門エグゼクティブバイスプレジデントのエバン・ワッシュは、「奇妙な点や相違点がいくつかある」と話している。

「過去数年と比べ、濃度の点では若干増しているが、これまでの歴史から大きく外れることはなく、健康と安全の見地から特に懸念すべきとは考えなかった」。

サンアントニオ・スパーズのルディ・ゲイは「厳しいよ」と述べた。

「タフなシーズンだ。僕だけじゃなく、全員にとってね。移動、試合、連戦が多い。でも、文句を言うつもりはない。ほかの誰もしていないからね。誰も気にしていないんだ。僕たちは前へ進み、残りのシーズンでできるだけ勝ちたいと望んでいる」。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ