イースタン・カンファレンス第1シードのミルウォーキー・バックスが第4シードのボストン・セルティックスに、第2シードのトロント・ラプターズが第3シードのフィラデルフィア・76ersにカンファレンス・セミファイナルでそれぞれ勝利し、カンファレンス・ファイナルのマッチアップが確定した。5月15日(日本時間16日)から始まるシリーズの注目ポイントを確認しておこう。
対戦カード
ミルウォーキー・バックス(1) vs トロント・ラプターズ(2)
日程
第1戦 5/16(木) AM9:30 TOR @ MIL
第2戦 5/18(土) AM9:30 TOR @ MIL
第3戦 5/20(月) AM8:00 MIL @ TOR
第4戦 5/22(水) AM9:30 MIL @ TOR
*第5戦 5/24(金) AM9:30 TOR @ MIL
*第6戦 5/26(日) AM9:30 MIL @ TOR
*第7戦 5/28(火) AM9:30 TOR @ MIL
※日本時間。*は必要な場合のみ開催
放送・配信
Rakuten NBA Special(及びNBAリーグパス)
ポイントはトレード期限後の新戦力への対応
今シーズンのMVP候補のひとりであるヤニス・アデトクンボを擁するバックスは、デトロイト・ピストンズとのプレイオフ1回戦を4連勝でスウィープ(4連勝)でデトロイト・ピストンズを撃破突破。同じくスウィープで勝ち上がったボストン・セルティックス相手には、初戦を落としながらも第2戦から4連勝で危なげなく勝ち進んでおり、休養も十分な状態だ。
逆にラプターズは1回戦こそ4勝1敗でオーランド・マジックに勝利したものの、フィラデルフィア・76ersとのカンファレンス・セミファイナルは7戦まで決着がつかない激戦となった。カワイ・レナードがNBA史上初となる第7戦での劇的な決勝ブザービーターを決めてなんとか勝ち上がったラプターズは、その勢いをカンファレンス・ファイナルに持ち込みたいところだ。
レギュラーシーズンの対決はバックスが3勝1敗と優位に見えるが、4試合とも2月のトレード期限前に行なわれたものだ。トレード期限にバックスはニコラ・ミロティッチを、ラプターズはマルク・ガソルをそれぞれ獲得し、どちらもチーム力を向上させている。それぞれの新戦力に対して、どう対応できるかがひとつのポイントになりそうだ。
2011年から8シーズン連続でイーストの王者としてNBAファイナルに進出したレブロン・ジェームズ(マイアミ・ヒート~クリーブランド・キャバリアーズ。現ロサンゼルス・レイカーズ)が去った今、どのチームが勝ち上がるのかは大きく注目されている。バックスがNBAファイナルに進めば1974年以来45年ぶり、ラプターズが進めば1995年にチームが創設されて以来初となる。
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注目のマッチアップ
もちろんこれはアデトクンボとレナードだろう。どちらもその圧倒的な存在感でチームを牽引している。スーパースター同士の戦いは大いに注目だ。レギュラーシーズンでの対戦を参考にすると、実際にアデトクンボとレナードがお互いを守るシーンが多かったわけではなく、パスカル・シアカムがアデトクンボを、クリス・ミドルトンがレナードを守ることが大半だった。
しかしお互いを守るポゼッションも少なからず存在し、どちらもうまく相手を抑えることに成功している。後半、特に第4クォーターの重要なポゼッションで両者によるマッチアップが増えることが予想される。アデトクンボもレナードも攻守ともにリーグ屈指の存在であり、どちらが相手を上回れるかは要注目だ。
注目のスタッツ
3ポイントショットの数字に注目したい。バックスはインサイドを支配するアデトクンボを軸に、外から打てるメンバーを揃えている。ミロティッチが加わったことで、それはさらに顕著になった。レギュラーシーズンでの平均試投数は38.2本で、ヒューストン・ロケッツに次ぐリーグ2位だ。
さらに、あまり外から打たない印象があるアデトクンボも、プレイオフに入ってから試投数を3.8本(レギュラーシーズンは2.8本)、成功率を32.4%(レギュラーシーズンは25.6%)まで上昇させている。
その反面、バックスはレギュラーシーズン中に相手に許した3ポイント試投数が36.3本でリーグトップ(2位がサクラメント・キングスの34.6本)。ラプターズとしてはここを利用したいところだ。シアカムとマルク・ガソルなら十分に3Pショットを打つ能力があるため、ペリメーターでのディフェンスがそこまで得意ではないミロティッチやブルック・ロペスを引っ張りだすことができる。
そこにダニー・グリーンのシュート力が加わることで、3Pショットを強力な武器とすることができるだろう。レナードとアデトクンボというスーパースターに注目が集まるなか、周囲のロールプレイヤーが3Pショットを中心にどこまでエースをサポートすることができるかが、勝敗を分けるのではないだろうか。
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