ボストン・セルティックスのブラッド・スティーブンズ・ヘッドコーチは、今季のチームのプレイについて自分に賛辞が寄せられることを望んでいないようだ。
新加入のゴードン・ヘイワードを負傷で失ったにもかかわらず、今季のセルティックスはレギュラーシーズンを55勝27敗で終え、イースタン・カンファレンスで2位に入った。だが、3月下旬にカイリー・アービングがひざの負傷で離脱し、2度の手術を余儀なくされてから、セルティックスはプレイオフで早期敗退に終わると予想した専門家は少なくない。
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ところが、ミルウォーキー・バックスとのプレイオフ・ファーストラウンドを第7戦で制すと、セルティックスはカンファレンス・セミファイナルでフィラデルフィア・76ersを一蹴。さらにクリーブランド・キャバリアーズとのカンファレンス・ファイナル第1戦でも勝利を収めた。
ポストシーズンの成功の大きな要因が、スティーブンズHCにあるとの声は小さくない。だが、同HCは『ESPN』で「馬鹿げている」と、選手が称賛されるべきと述べている。
「称賛の言葉は居心地が悪い。それはこの選手たちが受けるべきものだ。我々全員にそれぞれの役割があり、各々ができる限りその役割をうまくこなさなければいけない」。
セルティックスはスティーブンズHCの下で2年連続の勝率5割以上を達成し、4年連続でプレイオフに進出している。アーロン・ベインズはスティーブンズHCをグレッグ・ポポビッチHCになぞらえた。サンアントニオ・スパーズを5回の優勝に導き、年間最優秀HCに3回選ばれた名将だ。
2012年から15年までスパーズでポポビッチHCの指導を受け、今季からセルティックスに加わったベインズは、『ESPN』で「2人とも偉大なコーチだ。似たところがあるのは確かだね」と述べた。
「もちろん、それぞれのメソッドがある。類似しているところもあるけど、多くの点で彼らはそれぞれ独自のコーチだよ。彼ら2人から学ぶことができた僕は幸運さ。今もなお、ブラッド(スティーブンズHC)から学んでいるところだ」。
セルティックスは5月15日(日本時間16日)、キャバリアーズとのイースタン・カンファレンス・ファイナル第2戦に臨む。
原文: NBA playoffs 2018: Brad Stevens says praise he has received for Celtics success ‘is silly’ by Sporting News