アトランタでの銃撃事件を受けてNBAや選手たちがアジアンコミュニティに寄り添う

大西玲央 Reo Onishi

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3月16日(日本時間17日)に発生したアトランタにある複数のマッサージ店にてアジア系の女性6人を含む8人が殺害される銃撃事件を受けて、NBAは以下の声明を発表した。

「昨晩、アトランタで起きた悲劇的な出来事は、増加し続けているアジア系アメリカ人に対する暴力や差別の一部です。今日、そして毎日、私たちはアジアンコミュニティとともに、憎悪と人種差別によるあらゆる行為を非難します。stopaapihate.org にてより多くを学んでいきましょう。 #StopAsianHate」

多くのNBA選手やチームも、ハッシュタグ #StopAsianHate とともにそれぞれのソーシャルメディアに思いを投稿している。

「昨日の無意味で悲劇的な暴力行為に対して、我々はアジアンコミュニティと共に深く悲しみ、そして連帯感を持って立ち上がります。動機が何であろうと、人種差別やジェンダーに基づいた犯罪行為は、我々の社会には絶対に存在してはならないものです。今後も、必要としているコミュニティの味方であり続けることを約束します」(アトランタ・ホークス)

「とても、とても心を痛めています…世界のために祈ります。アジア系アメリカ人ファミリーの皆さん、悲しみに暮れていると思います。しかし、自分たちが愛されていること、ちゃんと見られていること、重要な存在であることを是非知ってください。我々はこれからも立ち上がり、声を上げ、団結し、変化を求めて戦い続けなければなりません。希望を失ってはいけないのです!❤️」(ジェレミー・リン)

「もうメディアから、殺人犯にとってこの日がたまたま『散々な日だった』ことを伝えられるのはうんざりです。それよりも、犠牲者たちについて教えてください。殺されるべきではなかった理由を。犠牲者も人間で、それぞれの物語があったのです。それについて話し合いましょう」(ジェレミー・リン)

「アトランタのアロマセラピースパで起きた事件について、犠牲者のご家族やアジアンコミュニティにお悔やみ申し上げます。卑劣な若者だ!! 無意味でとても悲劇的なことだ!! 🙏🏾❤️👑」(レブロン・ジェームズ)

「昨日アトランタで起きたことに吐き気を感じます。この悲劇に見舞われたご家族や愛する人たちにお悔やみ申し上げます。😞 ほかに言葉は必要ありません…私はあなた方と共にあります!❤️ アジアンヘイトを止めよう!!!!!!」(トレイ・ヤング)

「昨日アトランタで発生した銃乱射事件の犠牲者とご遺族の方がに、心よりお悔やみ申し上げます。またもや、私たちの国は憎しみによって引き起こされた大量殺人というトラウマに直面しています。これまでも私たちは、モスク、ナイトクラブ、寺院、学校、教会などで、人種や宗教に基づいた同様の残虐行為に耐えてきました」(スティーブ・カー)

「最近あったアジア系アメリカ人コミュニティへの攻撃は、とても心を痛めるものです。暴力や最近の殺人事件の根幹にあるのは、人種差別です。止めなければなりません。沈黙を守るわけにはいきません。この無意味な憎しみによって愛する人を亡くしたご遺族の方々にはお悔やみ申し上げます。アジアンコミュニティの皆さん、我々はあなたたちを愛しています、そして共に立ち上がります。もう十分だ」(ドウェイン・ウェイド)


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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。