多くのNBAスター選手が参戦している注目のユーロバスケット2022

大西玲央 Reo Onishi

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ここ数シーズンは新型コロナウイルスの影響でオフシーズンが短縮されたり、昨年に至っては東京オリンピックがあったことで、今年のオフシーズンは久々に長期間バスケットボールを観ていないという人もいるのではないだろうか。

そこで今回は、世界トップレベルのバスケットボールが見られる現在開催中のユーロバスケットを紹介したいと思う。バスケットボール欧州選手権とも呼ばれるユーロバスケットは、FIBAヨーロッパが主催する、ヨーロッパの代表チームが競い合う国際大会だ。

2年に一回開催されるのが通例だったものの、今回から4年に一回のオリンピック方式に変更された。前回たいかいが2017年なのだが、東京オリンピックが2020年から1年ずれ込んだことを受け、同時開催を避けるためにユーロバスケットも2021年から2022年に延期となった。

ユーロバスケット2022はチェコ共和国、ジョージア、ドイツ、イタリアでの共同開催で現地9月1日に開幕し、現在4つのグループに分けられた24か国が現在グループフェーズを行なっている。

「ヨーロッパの選手はわからない」と敬遠してしまうかもしれないが、今大会はNBA選手が多く参加しているのも特徴だ。ちょうどオフシーズンということもあり、多くの選手が母国の代表チームでの活動に参加しているのだ。

しかも参加している選手が、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス/ギリシャ)、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ/セルビア)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス/スロベニア)といった、毎年NBAでMVP争いを繰り広げる選手たちであることから、そのレベルの高さは折り紙付きだ。

活躍するのはMVP級の選手だけではない。NBAでは一番手ではなかったり、ロールプレイヤーであったりする選手でも、代表ではエースとしてチームを牽引するというケースも多い。日本代表の八村塁(ワシントン・ウィザーズ)や渡邊雄太(ブルックリン・ネッツ)の活躍を想像するとわかりやすいだろう。

ユーロバスケット2022の初日には、まさにそんな選手が活躍する試合があった。デニ・アブディヤ(ウィザーズ)率いるイスラエル代表が、ラウリ・マルカネン(ユタ・ジャズ)率いるフィンランド代表をオーバータイムで破るという激戦が繰り広げられたのだ。

日本ではDAZNやFIBAの運営する配信サイトCourtside 1891で視聴することが可能なので、「早くバスケットボールの試合が見たい!」という方は、ぜひチェックしてみてほしい。


ユーロバスケット2022に参戦しているNBA選手/注目選手

グループA

ベルギー

ブルガリア

ジョージア

  • ゴガ・ビタゼ(インディアナ・ペイサーズ)
  • サンドロ・マムケラシュビリ(バックス)

モンテネグロ

  • マルコ・シモノビッチ(シカゴ・ブルズ)

スペイン

  • フアンチョ・エルナンゴメス(トロント・ラプターズ)
  • ビリー・エルナンゴメス(ニューオーリンズ・ペリカンズ)
  • ウスマン・ガルーバ(ヒューストン・ロケッツ)

トルコ

  • ジェディ・オスマン(クリーブランド・キャバリアーズ)
  • アルペレン・シェングン(ロケッツ)
  • フルカン・コルクマズ(フィラデルフィア・76ers)
  • シェーン・ラーキン(アナドル・エフェス/トルコ)

グループB

ボスニア・ヘルツェゴビナ

  • ユスフ・ヌルキッチ(ポートランド・トレイルブレイザーズ)

フランス

  • ルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
  • エバン・フォーニエ(ニューヨーク・ニックス)
  • ティモテイ・ルワウ・キャバロ(アトランタ・ホークス)
  • テオ・マレドン(オクラホマシティ・サンダー)
  • フランク・ニリキナ(ダラス・マーベリックス)

ドイツ

  • デニス・シュルーダー(FA)
  • ダニエル・タイス(ペイサーズ)
  • フランス・バグナー(オーランド・マジック)

ハンガリー

リトアニア

  • ドマンタス・サボニス(サクラメント・キングス)
  • ヨナス・バランチュナス(ペリカンズ)

スロベニア

  • ルカ・ドンチッチ(マーベリックス)
  • ゴラン・ドラギッチ(ブルズ)
  • ブラッコ・チャンチャー(ナゲッツ)

グループC

クロアチア

  • ボーヤン・ボグダノビッチ(ジャズ)
  • ダリオ・シャリッチ(フェニックス・サンズ)
  • イビツァ・ズバッツ(ロサンゼルス・クリッパーズ)
  • マリオ・ヘゾーニャ(レアル・マドリード/スペイン)

エストニア

イギリス

ギリシャ

  • ヤニス・アデトクンボ(バックス)
  • サナシス・アデトクンボ(バックス)
  • タイラー・ドーシー(マーベリックス)

イタリア

  • シモーネ・フォンテッキオ(ジャズ)

ウクライナ

  • アレックス・レン(キングス)
  • スビ・ミハイリュク(FA)

グループD

チェコ共和国

  • ビト・クレイチ(オクラホマシティ・サンダー)
  • トマーシュ・サトランスキー(バルセロナ/スペイン)

フィンランド

  • ラウリ・マルカネン(ジャズ)

イスラエル

  • デニ・アブディヤ(ウィザーズ)

オランダ

ポーランド

セルビア

  • ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)
  • バシリイェ・ミチッチ(アナドル・エフェス/トルコ)

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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。