【リポート】NBAが再開の具体案を選手とチームに提示

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6月16日(日本時間17日)、NBAがシーズン再開に関する計画案を詳細に説明するハンドブックを選手とチームに配り始めた、と『AP』のティム・レイノルズ記者が詳しく報じている。そのハンドブックは、安全を第一に、フロリダ州オーランドでの隔離生活がどのようなものになるのかを、具体的に説明しているものだという。

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NBAは108ページに及ぶ医療プロトコルが記載されたファイルをチームに配った。選手たちは試合や練習施設ではなく、滞在するホテルの自室でシャワーを浴びることや、コーチ陣は試合の前後では可能な限りマスクをするといった指示が記載されている。

「COVID-19(新型コロナウイルス)の陽性反応が少人数に発覚したとしても、2019-20シーズン再開を中止することはない」ことも明記されていた。

(中略)

NBAが利用する予定であるディズニーキャンパスは隔離施設としてざっくりと表現されており、滞在する人は他人の寝室に入ることを禁じられている。さらにNBAは、同キャンパス内で外部の医療法人と提携し、医療クリニック、レントゲン検査、MRI検査などを提供するとのことだ。こういった検査が必要となるたびにディズニーの敷地を離れるのは得策ではなく、これは重要な項目だ。

リーグの案には、トレーニングルーム、ミーティングルーム、練習用コートの使用方法、各チームに与えられる時間は3時間、入れ替えの間に清掃と消毒をするために1時間、選手たちの洗濯がどう行なわれるかなども詳細に記載されている。

さらにリーグは、現在全米で問題として取り上げられている、社会的不正と人種的不平等に対して、どのようにリーグと選手たちが取り組んでいけるかについても触れている。

NBAは注目されることが「シーズンを再開させることの中心的な目標である」とし、注目されることで「体制的人種差別との戦い、黒人コミュニティにおける教育経済の機会拡大、有意義な警察刑事司法改革の実現、市民参加の促進といった社会的不正への持続的な行動を取る」ことを促すと記している。

リーグはまだこれをどう実現するかについて、NBA選手会と協議段階にある。NBA選手会の役員であるブルックリン・ネッツのカイリー・アービングやロサンゼルス・レイカーズのドワイト・ハワードは、シーズンを再開することで国内で人種差別をなくそうという社会的な動きを停滞させてしまう可能性を示唆している。

アダム・シルバーNBAコミッショナーは、健康的な理由や、社会正義に関する見解などにより、ディズニーにてプレイすることに賛同できない選手は、チームに帯同する必要はなく、欠場した試合分の金額が年俸から引かれること以外に罰則は何もないと話している。

(中略)

ほかに、選手やコーチのためにメンタルヘルスの専門家を用意することや、試合前にバーチャル上で行なえる礼拝、ヨガと瞑想、1日3食、試合日には4食提供、利用可能なレストランなどの案内が掲載されている。

各チームと帯同できるのは、選手、上級幹部、アスレティックトレーナー、ストレングス&コンディショニングコーチ、用具マネージャー、セキュリティなどを含めて35人までとされている。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ