NBAは来週(現地8月17日)からNBAプレイオフが始まる。当初から言われていた通り、2回戦から選手たちはキャンパス内にゲストを呼ぶことが可能となる。その詳細が明らかになったことを『AP』が詳しく報じている。
以下、APによるリポート記事抄訳。
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今月の終わりにもなれば、NBA選手は何人かの家族や友人をバブル内に呼ぶことができるようになるかもしれない。
これによって、プレイオフ中は小さいながらもリアルな応援席が設けられる可能性が出てきた。
リーグは8月12日(日本時間13日)に、ゲストを招く際のポリシーをチームに配布した。ウォルト・ディズニー・ワールドにゲストを呼べるのは、プレイオフ2回戦に進むことができるチームに限られ、ゲストが隔離期間を無事に終えて選手と再開できるのは最速で8月31日(同9月1日)となる。
ほとんどの場合、選手が呼べるゲストの人数は4人となっている。ゲストは家族の一員か、「古くからの友人であり、周囲も認知しているような友好関係が築かれている人」か、プライベートセキュリティスタッフ、または信頼できる家庭保育士に限られている。
バブル内に入ることができないのは、「トレーナー、フィジカルまたはマッサージセラピスト、パーソナルチェフ、ヘア/アパレル・スタイリスト、タトゥー・アーティスト、ビジネスパートナー、家族以外のエージェント等」とメモには記載されている。
ほかに禁止されているのは、ただの知り合いや、「ソーシャルメディアや共通の知人を通してしか知らない」実際に会ったことのない人などがリストアップされている。
バブル内にいることで家族と一緒にいられないことが大変であると、選手たちはこれまで何度も話してきている。何人かは家族の事情でバブルを離れる必要があったり、ボストン・セルティックスのゴードン・ヘイワードは、子供が産まれるタイミングで離脱することをすでに明らかにしている。ヘイワード家には来月4人目の子供が誕生する予定だ。
ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは先週「家族がとても恋しいよ」と話している。
「妻、子供たち、母、などなど。(家族に会えないことは)大きな試練となっている」。
フェニックス・サンズは試合前の選手紹介を、家族や友人が行なう動画を流し、ツイッターなどのソーシャルメディアでジェームズやトロント・ラプターズのカイル・ラウリーがこの演出を絶賛していた。
I’m not crying... you are
— 7-0 (@Suns) August 11, 2020
We surprised the team with starting lineups announced by their families at home 💜🧡 pic.twitter.com/xjtwYS7RN1
サンズのモンティ・ウィリアムズ・ヘッドコーチは「チーム内でもよくファミリーの話になる」と語る。
「初めて(選手紹介を)見たときは全員驚いていたね。家族があんな風に選手紹介を作ってくれたことにね。とてもユニークだった」。
(中略)
選手たちは、プレイオフの試合で大人ひとりに1枚のチケットを渡すことができる。そのチケットを使用して入場する大人は、約81cmより背の低いの子供をひとりまで連れてくることができる。その場合、その子供は帯同した大人と一緒に座り、他の人からは約180cmほど離れ、マスクを着用する必要がある。
選手たちにとってリアルな声援を聞くのは、3月11日(同12日)に新型コロナウイルスによるパンデミックの影響でシーズンが停止して以来のことになる。シーズン再開後もファンは参加していたものの、コートを囲む約5メートルの高さのビデオパネルに映し出されているだけだった。
リーグは今後、席数を増やし選手たちに1試合1枚以上のチケットを配布する可能性を示唆している。
さらに各チームは、ゲストとチーム、NBAリーグオフィスの連絡役を務めるスタッフを増員することも許可される予定だ。
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