NBAとNBA選手会が社会正義活動について協議

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NBAとNBA選手会が、リーグとして米国における社会正義への取り組みについての協議を行なった。

7月下旬からフロリダ州オーランドでシーズンが再開される予定のNBAが世界的に注目されるなかで、どのような活動をすることができるかが話し合いの中心となっている。リーグが公式リリースでその内容を発表している。

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6月23日(日本時間24日)、アダム・シルバーNBAコミッショナー、マーク・テイタムNBA副コミッショナー兼最高執行責任者、オリス・スチュアートNBAチーフ・ダイバーシティ&インクルージョン・オフィサーと他リーグ役員数名が、ミシェル・ロバーツNBA選手会事務局長、クリス・ポールNBA選手会会長、アンドレ・イグダーラNBA選手会第一バイスプレジデント、他選手数名とともに、米国における社会正義(social justice)の問題へのリーグとしての対応をさらに前進させるために協議しました。この会議は、黒人コミュニティを虐げ続ける根強い不平等の解決を促進させるためのリーグの役割について、NBAと選手会の間で進行中の話し合いの一環として行なわれました。

NBAとNBA選手会はともに、選手とリーグやチームの指導者との間で、率直な対話を促す環境作り、そして全米に広がる人種的不平等に対処するための具体的かつ持続的な方法を見つけることに尽力しています。昨日の協議では、オーランドでの再開シーズンで構造的人種差別と戦い、社会正義活動を推進していくために集団的に行動することに大筋で合意しました。さらに、リーグとチーム全体における黒人の割合を増やし、NBAのビジネス活動に黒人が所有・運営するビジネスをより多く取り入れ、黒人コミュニティにおける教育と経済発展の機会を拡大するための戦略についても話し合いました。

具体的な計画はまだ決まっていないものの、選手の活動やリーダーシップを支援するという点を中心に、取り組みの方向性や優先順位について意見の大幅な一致が見られました。長期的な変化は、情報に基づいた持続的な活動からしか得られないという考えのもと、これらの取り組みに関する協議は継続的に行なわれ、詳細は後日発表される予定です。

ポールは「この国における構造的差別と警察による暴力を終わらせなければなりません」と語っています。

「NBA選手会として、そしてリーグとして、今あるプラットフォームを利用してこれらの問題にスポットライトを当て、変化をもたらすために活動することこそが、私たちの仕事です。自分たちの声を通して、実践的な解決策を実行するよう私たち選手はリーダーシップを発揮してきましたが、この勢いを止めずに社会に長期的な真の変化をもたらすために、オーランドでも長期的にもまだやらねばならないことは多くあります」。

シルバーNBAコミッショナーは「リーグと選手たちは、この国における構造的人種差別との戦いに直接的な影響をもたらすことができる独特なポジションにおり、より平等で公正な社会を構築するために共同で行動していくことに尽力します」と話しています。

「シーズン再開に向けて我々に共通する目標は、オーランドのプラットフォームを利用して、社会正義における重要な問題に注目してもらうことです。今後も選手たちとともに、リーグ全体のイニシアチブについて継続的な協議を続けていきます。そして意味のある長期的な変化を生み出すためにリーダーシップを見せてくれているミシェル、クリス、他選手たちに感謝しています」。

シルバー、テイタム、スチュアート、ロバーツ、ポール、イグダーラのほかにミーティングに参加したのは、NBAの社会的責任&選手プログラム部門のキャシー・ベーレンズ代表、NBA選手育成部門シニアバイスプレジデントのグレッグ・テイラー、NBAのコンテンツビジネス部門シニアバイスプレジデントのコーリー・デイビス・ポーター、NBA選手会財団のシェリー・ディーンズ事務局長、インディアナ・ペイサーズのマルコム・ブログドン、ポートランド・トレイルブレイザーズのCJ・マッカラム、ユタ・ジャズのドノバン・ミッチェル、アトランタ・ホークスのトレイ・ヤングです。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ