9月30日(金)と10月2日(日)にさいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)にて開催される『NBAジャパンゲームズ2022』(NBA Japan Games 2022 presented by Rakuten & NISSAN)まで残り2日となった。
ここでは、NBAジャパンゲームズ2022期間中にあったことをデイリーリポートとして、アートワーク、コラム、動画などさまざまな形でお届けする。
アートワーク by MQ
記事のトップ画像となっているアートワークは、ワシントン・ウィザーズの公認スーパーファンとしてもお馴染みであるデザイナーのMQによるものだ。
本人コメント:「いよいよNBA JAPAN GAMES 2022 が始まります!ウィザーズスーパーファンとして、今回ウィザーズオリジナルグッズの制作と選手たちのイラストなどを描きました! 会場やSNSで見かけたらぜひチェックしてみてください。明日からはイベントレポートなどをイラストを通してお伝えします!」
Twitter: @mqdiner
NBAジャパンゲームズコラム by 宮地陽子
いよいよ、日本時間9月28日にジャパンゲームを戦うゴールデンステイト・ウォリアーズとワシントン・ウィザーズが来日する。
昨季のNBAチャンピオン、ウォリアーズは4年ぶりにチャンピオンとして追われる立場でシーズンを迎える。エースのステフィン・カリーは「優勝するためには色々なことが必要で、どれだけ挑む気持ちがあっても保証されていることは一切ない」と言い、油断は見せない。チーム最年長の34歳は、昨季のNBAファイナルでMVPに選ばれる活躍をしており、「自分にとって大事なのは全盛期を積み上げて維持すること」と新シーズンに向けての意気込みを見せた。
スティーブ・カーHCは常日頃から「毎年毎年が独自のシーズン」と言っているが、今季は特に過去の優勝後と大きく違うことがあるという。以前の優勝直後のチームにはベテランが多く、試合で出る選手もほぼ決まっていたが、今季はローテーション入りを狙う若手が多く、流動性が高い。「そのダイナミックさが、このチームのいいところ」と言う。
中でも、今季が3年目(ただし昨季は故障で全休)のジェームズ・ワイズマン(2020年NBAドラフト全体2位指名)、2年目のジョナサン・クミンガ(2021年ドラフト全体7位)とモーゼス・ムーディ(2021年ドラフト全体14位)の3人は、将来のウォリアーズを担う若手として期待されているトリオ。昨季までは戦力として求められることは多くなかったが、3年目の昨季にブレークアウトしたジョーダン・プールのような躍進を目指す。
カーHCは言う。
「(若手が多いことは)ワクワクすることであるけれど、その一方で難しいこと。ステフ・カリーやクレイ・トンプソンでも、勝つことを学ぶのに数年かかった。だから、若手の彼らはまだ学ぶことも多い。ただ、とても才能がある選手たちだ。このチームのベテランと若手の混在は今シーズンの面白いところだと思う」
対するウィザーズは、昨季は主力の故障や選手間での役割に対する不満などの影響もあり、プレイオフを逃す悔しいシーズンだった。シーズン途中には、チーム改善のためのトレードでクリスタプス・ポルジンギスを獲得。221cmの長身でありながら多才なポルジンギスは、珍しい存在という意味で“ユニコーン”の愛称を持つ。エースのブラッドリー・ビール、レイカーズでの優勝経験があるカイル・クーズマと共にチームを引っ張り、新たなチームケミストリーを築こうとしている。
昨季は、ポルジンギスをトレードで獲得したときにはすでにビールが手首の故障で離脱していたため、2人が共にコートに立つことはなかった。ポルジンギスとクーズマも、共に試合に出たのは6試合だけ。それだけに、3人がコート上でどんなケミストリーを生み出すことができるか、本人たちも楽しみにしている。
「ブラッド(ビール)やクーズとのコート上での相性はいいと思う。僕はチームが勝つのを助けるためにここにいる。そのためなら何でもやるつもりだ」とポルジンギス。昨季プレイオフを逃したウィザーズへの周囲からの期待は高くないが、「まわりの期待を超えてひと暴れしたい」とも語った。
若手選手たちにかける期待も大きい。そのひとり、八村はこの夏、人生で初めてすべて自分で自由になるオフシーズンを過ごした。8月にはウィザーズの選手たちが自主的にロサンゼルスで行ったミニキャンプに参加するなど、オフシーズンの間からチームメイトたちとのケミストリーも築いてきた。ルーキーのときに交わした4年契約の最終シーズンに入るが、自分の契約について気にするより、チームとしての勝利に貢献することで結果がついてくると断言する。
「僕の目標としてはチームが勝てるように。去年もプレイオフに出ていないので、それに向けてやっていくだけです」
9月30日と10月2日にさいたまスーパーアリーナで行われるNBAジャパンゲームは、そんな両チームの、そしてそれぞれの選手の、新たなシーズンに向けての最初の一歩。日本のファンはそれを世界中で一番に目撃することができるわけだ。
八村は言う。
「東京オリンピックではファンが入れなかったし、日本のファンの前ではしばらくプレーしていない。NBAの高いレベルの試合を見てもらえるので、楽しみです」
Twitter: @yokomiyaji
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— NBA Japan (@NBAJPN) September 27, 2022