トロント・ラプターズのカイル・ラウリーが、故郷フィラデルフィアへの帰還に関心を抱いている。そしてフィラデルフィア・76ersは、完全フリーエージェントになった場合の大型契約を準備している。
ラウリーは2012年にヒューストン・ロケッツとのトレードでラプターズに加入したが、当時のGMだったブライアン・コランジェロは現在、76ersのバスケットボール運営部門代表とGMを兼任。ラウリーとは良好な関係にある。
31歳のラウリーは今季、平均37.4分間のプレイで3ポイントショット成功率41.2%を記録。平均22.4得点、7.0アシスト、4.8リバウンドをマークし、自己最高のシーズンを過ごした。だが、クリーブランド・キャバリアーズにスウィープされた5月7日(日本時間8日)のシリーズ最終戦は足首の負傷で欠場。レギュラーシーズンでも手首の手術を受けて21試合を欠場した。
キャバリアーズにスウィープされたのち、ラウリーは優勝を競いたいと明言している。ロスターを改善したとはいえ、76ersはその「答え」ではないだろう。大型契約で気持ちが変わるだろうか。故郷フィラデルフィアに戻ることを考えているかもしれないが、来季のプレイオフが始まるころに、ラウリーはすでに32歳になる。
本当にラウリーはチャンピオンリングを望むなら、テーブルに大金を置いたまま去らなければいけない。『ESPN』によれば、ラウリーはFAになってウェスタン・カンファレンスに移る可能性がある。ロサンゼルス・クリッパーズではクリス・ポールがオプトアウトする可能性があり、サンアントニオ・スパーズではベテランのトニー・パーカーが左四頭筋の腱断裂で最長8カ月の離脱となる見込みだ。ただ、最もあり得るのは、5年総額2億ドル(約226億7500万円)超を支払う意思を見せたラプターズ残留だろう。
原文: NBA free agency rumors: 76ers expected to make 'lucrative’ offer to Kyle Lowry by Sporting News(抄訳)