NBAは5月24日(日本時間25日)、FIBA(国際バスケットボール連盟)と連携し、NBAにとって北米以外で初となるリーグ運営への協力となるBAL(バスケットボールアフリカリーグ)の運営など、アフリカにおけるリーグ事業を行なうNBAアフリカの設立を発表した。
アフリカ12か国の12クラブによるBALの初年度シーズンは、ルワンダのキガリで行なわれており、5月30日(同31日)に初のBALファイナルが開催される。
アフリカの日に合わせて設立が発表されたNBAアフリカには、NBAグローバルアンバサダーでもあるディケンベ・ムトンボや、ジュニアー・ブリッジマン、ルオル・デン、グラント・ヒル、ジョアキム・ノアといったNBAレジェンドたちが投資している。
The NBA today announced the formation of NBA Africa, a new entity that will conduct the league’s business in Africa, including the Basketball Africa League.
— NBA Communications (@NBAPR) May 24, 2021
More ➡️ https://t.co/6NX21CGRq2 pic.twitter.com/jPM0jJ4gGY
NBAは2010年、ヨハネスブルクにアフリカ本部を設置。以降、グラスルーツやエリートの育成、メディア配信、企業パートナシップ、NBAアフリカゲーム、BAL発足などを通じ、バスケットボールとNBAへのアクセス増に取り組んできた。
今回の資金提供で、BAL発展に貢献し、アフリカ市場とアフリカのバスケットボールエコシステムにおけるNBAの存在感を増すとともに、3月にNBAとBALが発表したジェンダー平等や経済的包括を含むアフリカの若者や家族の暮らしの向上のための社会的責任や、さらなるNBAアカデミーの発足といった取り組みを通じ、選手やファンとリーグの関わりを深めていく。
NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、「アフリカ大陸におけるNBAにとっての計り知れない機会を認識し、アフリカにおけるバスケットボールの成長のために長年投資し、現場レベルで仕事をしてきた結果が、本日の発表です。我々は、今後10年でバスケットボールがアフリカのトップスポーツになると信じています。その目標を実現すべく、我々の投資家たちと密に協力していくのが楽しみです」と述べた。
ムトンボは「アフリカのバスケットボールにとって歴史的な日です。アフリカ大陸のことに取り組み、人々の生活向上のためにバスケットボールを生かそうとするリーダーたちの特別なグループの一員であることを、私は光栄に思います。自分は幸いにも、アフリカからNBAで影響を及ぼした最初の選手のひとりでした。これらの人々の貢献のおかげで、今後はこれから数え切れないほどの選手が私の後を追う機会を得られるでしょう」と話した。