NBAドラフト2019を翌日に控えた6月19日(日本時間20日)、ドラフト指名候補選手たちが会見を行なった。招待されている選手のひとりで、日本人選手として史上初となる1巡目指名に期待がかかる八村塁(ゴンザガ大学/日本代表)が、集結した多くの日本メディアからの質問に答えた。
📺 NBAドラフト2019配信(Rakuten TV / NBA公式視聴サービス)
なんか不思議な感じ
●現在の心境
八村: やっと、ではないですけど、なんか不思議な感じ。気持ち的にも何ともいえない感じなんですけど、いろいろ1日こう忙しくて、いろんなことをやっているので、いい経験しているなと。
●明日は故郷の人たちにどんな姿を見せたいか
八村:やっぱり中学校(富山県・奥田中)が僕の根本。あれが始まりなんで、僕としてもそういう人たちに感謝していますし、坂本(穣治)コーチをはじめチームメイト、そういう人たちのおかげで今こういう風にここにいられると思うので、見てくれれば嬉しいです。
●高い評価を受けていることについて
八村:いろんな話とか出ているんですけど、メディアの中で(評価が)動いているというか、本当のことが話されている。その中で評価がもらえているんじゃないかなと思うんで、そういう評価を受けてもらえているのは嬉しいことです。
●アーリーエントリー表明以降、力を入れて練習してきたこと
八村:僕の持ち味であるボールハンドリングもそうですけど、外のシュート、もっと3ポイント(ショットの距離)が長くなるので、そこをしっかり、練習してきてます。ボールハンドリングと、プルアップシュートとかもすごい練習してきています。
●より長いNBAルールでの3ポイントショットの精度
八村: まあ普通にいいです。
ドラフト指名順位リスト
ちゃんと準備できていると思って決意しました
●NCAAトーナメント終了からアーリーエントリー表明までの心境
八村: これが最後の年っていうのはシーズンが始まる前から分かっていた。誰にも言ってなかっただけで、もう分かっていた。試合が終わって、負けたっていうことが大きかったんですけど、それ以上に僕の3年間が終わったっていうことが悲しいという思いがあった。(ただ、)NBAにもそう準備してやってきたんで、ちゃんと準備できていると思って決意しました。
●大学で準備できたと実感できていること
八村: やっぱり3年目が大きかったんじゃないかと思います。スタート(先発)でずっと出て、チームの主力としてずっと出て、大きいゲームで勝ったり負けたりして、そういう中でも活躍できた。そういうところで自信にもなったんじゃないかなと思います。
●中学からバスケットボールを始めたことに関して
八村: いろんなスポーツやってきたんで、そういうのが今ここで役立っているなっていうのは、自分ではあんまり感じないですけど、いろんなことをやってきたことでいろんな経験とか、身体の動きとか、そういうのが自分でわからないところで役に立っているんじゃないかと思います。
●ハーフとしての自分のアイデンティティについて
八村: 日本でもハーフの子たちいっぱい出てきている。そういう中でスポーツでも今いっぱい活躍してきているので、見ててもすごい嬉しいですし、僕もそのバスケの代表として、こういう風にやれているのがすごい嬉しいです。
海外でやったことの経験がこういう風に繋がっていると思う
●日本で始めてもアメリカの舞台に辿り着けたことについて
八村: 日本でやってるだけじゃダメだと思うんですけど、僕が良かったなっていうのは、やっぱりアンダー16のアジア大会行ったり、アンダー17の世界大会行ったり、あとジョーダンブランドに呼ばれたり、NBAキャンプ行ったり、そういう海外でやったことの経験がこういう風に繋がっていると思う。日本だけでやるとなるときついと思うんですけど、そういう風に海外に短期間でも挑戦していくっていうのがやっぱりいいんじゃないかなと思います。
●日本人として初めてとなるドラフトを経てのNBA入りについて
八村: 日本のバスケの歴史ってのは、そんなにこう刻まれるっていうのはないので、そういう中で僕が代表でもないですけど、(渡邊)雄太さんも(NBAで)プレイしてますし、中学校の僕の先輩の(馬場)雄大さんもNBAに挑戦しようとしている。そういう人がどんどん増えてきている中で、ドラフトされるってことは嬉しいですね。
●八村選手が目標、NBA選手が目標という選手が出てきている。後輩への影響は?
八村: そういう小さい子たちも、僕が知らない人たちも見ているんで、だからといって何かするというわけではないんですけど、僕のこういうストーリーとかそういうのを見て、そういう風に思ってくれていると思うので、すごいありがたいです。これからも僕の一つの夢というか、目標というか、そういう子供たちに影響を与えるというか、それもあるので。そういう人たちがいるっていうのはすごい嬉しいですね。
現実になってきているというのは、ちょっと考えられない
●NBAでプレイしたいと最初に思ったのは
八村: 中学校で初めて(チームに)入った時に、坂本コーチにおまえはNBA行くんだって言われた時からですね。
●ドラフト1巡目で実現しようとしていることに関して
八村: 考えられないですね。初めて中学校(でバスケ部に)入って、本当に何もできない、バスケしたことないような子を見て、どうやってコーチが“おまえはNBAに行くんだ”って言ったのか。しかもコーチも全然ジョークでも何でもなかったですし、本気で言ってた。僕も最初NBAが何だかもわかってなかったですし、でもそういう風に言ってくれたから、僕も子供でバカだったんで、それを信じて、そういう風にやってきた。こういう風にでも現実になってきているというのは、ちょっと考えられないですね。
●大学時代にまだ実績が伴っていない時点から1巡目候補に挙げられたプレッシャー
八村: そういうのはメディアがやってるものなので、僕そういうの信じないというか当てにしていないので。そういうのどこから情報出ているのかもわからないですし。僕がちゃんと聞いていたのはコーチのこととか、ゴンザガのコーチとか、コーチ陣からアドバイス受けたものを、信じてやってきた。コーチたちからもおまえはNBA行くんだって言われて、そっちのほうを信じてきた。メディアのほうのは全然、そういうのは気にしてないですね。
プレイオフに行ってプレイしたい
●今後の期待にどう向き合っていくか
八村: 今までやってきた通りですね。何か変わるわけでもないですし、特に変えることはないですし、今までやってきた通り、自分が今までやってきた通りに、子供たちにいい影響を与えられるような選手になりたいなと思います。
●ドラフト会議は楽しみか
八村: ただの会議なので、別に何も。ただ(指名時に名前を)呼ばれて、(壇上でコミッショナーと)握手するただのミーティング。そこから本当にNBAのシーズンが始まるので、NBA入ってからが本当だと思う。(ドラフトは)ただのイベント。僕はまあ楽しみですね。
●グリーンルームに招待されたこと
八村: まあメディア的にはいいんじゃないですか(笑)。僕的にはそういうところじゃなくて、NBAに入ってからどうやるかというところを大事にしているので。
●どのチームであろうと力を出していきたいという思いか
八村: 自分の持ち味もやっぱりあるんですけど、NBAに入るとやっぱり仕事というか、そういうことになる。チームからどんな風にやれって言われるかだと思うんですけど、そういうのにすぐ対応できるような選手になりたいなと思います。
●新人王など、初年度で具体的な目標
八村: チームに貢献したいというのはあります。どのチームになるかもわからないですけど。プレイオフに行ってプレイしたいなというのはあります。
●数多く集まったメディアを見て思うこと
八村: ようこそ!(笑)。日本でこういう風に注目されているんだなと感じる。日本のために、日本のバスケのために、放送というか、(ニュースを)どんどん出していってほしいなと思います。
協力: 杉浦大介
NBAドラフト2019 無料ライブ配信(6月21日 AM8:00~)
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