サンダーのギルジャス・アレクサンダーとナゲッツのヨキッチが大きなインパクトを残す選手のトップに

YOKO B

John Schuhmann, NBA.com

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2023-24シーズンも残り3分の1となったが、デンバーではお馴染みのストーリーが展開されている。デンバー・ナゲッツはまたしても、2度のMVPに輝いたニコラ・ヨキッチがベンチに下がると大きな戦力ダウンに見舞われるのだ。

ディフェンディング・チャンピオンのナゲッツは29試合を通して、ヨキッチ出場時(+10.9)のほうが、彼が出場していない時(-6.5)よりも100ポゼッションあたり17.4点上回る。

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これは、100ポゼッションあたり22.9点(リーグ首位)というヨキッチの昨シーズンの数字ほど大きな差ではない。また、この数字は12月21日(日本時間22日)までに合計300分以上プレイした272選手の中で最大というわけでもない。

そのトップ12は以下のとおりだ。

オンコート・オフコートのネットレーティング差

選手 チーム 出場時間 オンコート オフコート
シェイ・ギルジャス・アレクサンダー サンダー 865 13.5 -6.1 19.6
ニコラ・ヨキッチ ナゲッツ 938 10.9 -6.5 17.4
ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ ナゲッツ 880 11.1 -5.6 16.7
カワイ・レナード クリッパーズ 932 10.0 -5.8 15.8
タリ・イーソン ロケッツ 357 13.8 -1.9 15.7
マーク・ウィリアムズ ホーネッツ 508 -1.2 -16.6 15.4
アイザイア・ジョー サンダー 534 16.4 -2.0 14.4
デイロン・シャープ ネッツ 428 10.3 -4.0 14.3
ポール・ジョージ クリッパーズ 900 9.9 -3.6 13.5
ゴガ・ビタゼ マジック 506 10.9 -2.4 13.3
アンソニー・エドワーズ ウルブズ 820 11.3 -2.0 13.3
ダンテ・エクサム マーベリックス 418 10.1 -3.2 13.3
  • オンコート/オフコート=該当選手がコートにいる時といない時の100ポゼッションあたりのチーム得点差
  • 1チームで300分以上出場(272選手)
  • 2023年12月21日(日本時間22日)まで

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選手が出場している時としていないときの最大得点差についての考察

シェイ・ギルジャス・アレクサンダーの貢献は攻守でほぼ変わらない。彼が出場している時のオクラホマシティ・サンダーは、オフェンスでは100ポゼッションあたり10.1点、ディフェンスでは9.4点、相手チームよりも優れている。このディフェンスにおける差はスターターにとって非常に大きい。というのも、一般的により優秀な選手がコートにいるときには相手のオフェンスも良くなるからだ。

オフェンス面ではニコラ・ヨキッチが最も大きな差をつけている。彼が出場している時(122.9)のナゲッツは、彼が出場していない時(104.2)よりも100ポゼッションあたり18.7点多く得点している。これは主にチームのシュートに関するものだが、彼がコートにいる時といない時のターンオーバー率(100ポゼッションあたり11.5対13.9)に関しても大きな差がある。

ギルジャス・アレクサンダーのケースで見られるように、スターターにとってディフェンスでの大きな差は注目に値するが、ロサンゼルス・クリッパーズの場合は、カワイ・レナードが出場している時(108.6)は、出場していない時(118.7)よりも相手チームに許す得点が100ポゼッションあたり10.1点少ない。これは、全試合に先発出場している選手としては、クリーブランド・キャバリアーズのエバン・モーブリー(-10.5)に次いで2番目に大きな差だ。

レナードとデイロン・シャープ(ブルックリン・ネッツ)以外では、ヒュースロン・ロケッツのタリ・イーソンが、オフェンスよりもディフェンスで大きな差をつけた3人の選手のうちの1人である。ロケッツはイーソン出場時にはオフェンス面で悪化しているが、相手チームに許す得点では、彼が出場時(97.3)は出場していない時(114.6)よりも100ポゼッションあたり17.3点少ない。これは、300分以上プレイした72人の選手の中で最大のディフェンスにおける差で、この数字が最も悪いのはチームメイトのジェイレン・グリーンである。

シャーロット・ホーネッツのマーク・ウィリアムズは、出場時と不出場時の得失点差の上位27選手の中で、彼がプレイしている時でも相手チームに多く得点されている唯一の選手だ。彼が出場していない時のホーネッツはとにかくひどく、100ポゼッションあたり16.6点差をつけられている。彼はここ8試合のうち7試合を欠場しているが、チームは7試合すべて負けている。うち、この6日間で30点差以上をつけられた敗戦が2回ある。

ギルジャス・アレクサンダーが4シーズン連続で1試合平均のドライブ数でリーグをリードしている今、彼と素晴らしいシューターの組み合わせはサンダーにとって最高の方程式と言える。ギルジャス・アレクサンダーとアイザイア・ジョーが一緒にプレイしている時のサンダーは、100ポゼッションあたり22.5点差で相手を上回る。これは、250分以上一緒にプレイした546の2選手の組み合わせの中で、フィラデルフィア・76ersのニコラス・バトゥームとジョエル・エンビード(+25.9/100ポゼッション)に次ぐ2番目に大きな差だ。

最下位はゴールデンステイト・ウォリアーズのアンドリュー・ウィギンスで、彼がプレイしている時(-8.9)のウォリアーズは、彼がプレイしていない時(+8.9)よりも100ポゼッションあたり17.8点悪化する。元ウォリアーズのジョーダン・プール(ワシントン・ウィザーズ)は、フルタイムの先発選手の中でプレイしている時としていない時の差がその次に悪い(-14.1)。

原文:NBA Storylines: Shai Gilgeous-Alexander, Nikola Jokic among top players making huge impact
抄訳:YOKO B

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。

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