9月20日(日本時間21日)、NBA理事会はNBAルールブック内のトラベリングに関する新たな説明文を承認した。ルール自体に変更はないが、記載されている内容と実際にNBAの試合で解釈されている判定基準のズレを埋めるためのものだ。
NBAの公式ルールブックには今後『ギャザー』(ボール保持)を明確に説明した項目が追加される。これは長年レフェリースタッフがトラベリングを見るにあたって共通認識として持たれてきた動作ではあるものの、ルールブックで定義されてはいなかった。さらに、選手がギャザーしたあとに何歩ステップを踏めるかを明確化する文言が加えられた。
今回の変更は以下の通り。
ギャザーの定義
以下のギャザーの定義がルールに追加される:
a. パスを受けるか、もしくはルースボールを確保した選手にとってのギャザーは、選手がボールを保持、持ち手の変更、パス、シュート、身体に当てて抱えることが可能なレベルでボールをコントロールできた時点を表す。
b. ドリブルをしている選手にとってのギャザーは、以下の動作のいずれかをした時点を表す:
- 両手でボールを触る、もしくはコントロール下でボールを静止させる
- 手をボールの下に回し、静止させる
- もしくはボールを保持、持ち手の変更、パス、シュート、身体に当てて抱えることが可能なレベルでボールをコントロールする
トラベリングルールへのギャザー要素の追加
ギャザーをトラベリングルールに加えることで、選手が前進しながらボールを受け取るか、ドリブルを完了したあとに何歩ステップを踏めるかを明確化する:
- 前進している選手がボールをギャザーした場合、(a) 停止、パス、シュートする前に2歩のステップが許される。(b) まだドリブルをしていない場合、ドリブルを開始するためにボールを手放す前に1歩のステップが許容される。
- ドリブル中の選手がギャザーした場合、停止、パス、シュートする前に2歩のステップが許容される。
- 一歩目は、選手がボールをギャザーしたあとに片足または両足が着地した状態を指す。