今年のスラムダンク王は誰だ? AT&Tスラムダンク出場者紹介|NBAオールスター2022

大西玲央 Reo Onishi

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今年もNBAオールスター・ウィークエンドの時期がやってきた。NBAオールスター2022はクリーブランド・キャバリアーズの本拠地である、オハイオ州クリーブランドにあるロケット・モーゲージ・フィールドハウスで開催される。オールスター本戦と並んでファンに人気なのがState Farmオールスター・サタデーナイトのイベントだ。今回はその中でも毎年注目されるAT&Tスラムダンクの出場者をチェックしてみよう。

昨季のスラムダンクコンテストは、オールスター・ウィークエンド自体が短縮されたこともあり本戦のハーフタイムで開催されたが、今年は例年通り、2月19日(日本時間20日)に開催されるオールスター・サタデーナイトの一環として行われる。タコベル・スキルズチャレンジとマウンテンデュー・3ポイントコンテストのあと、土曜の夜を締め括る最後のイベントだ。 

ジェイレン・グリーン(ヒューストン・ロケッツ)

身長:193cm
年齢:20歳
スタッツ:平均14.4得点、3.2リバウンド、2.3アシスト
今季ダンク数:33本

グリーンは2021年全体2位で指名された今季の注目ルーキーのひとりだ。身体能力が高く、跳躍力もずば抜けている。片脚でも両脚でも、どちらも驚異的なジャンプで力強いダンクを叩き込む。

フィールドゴール成功率が38.3%と苦しんでいるグリーンだが、試合中に頻繁に見せるダンクフィニッシュからハイライトプレイを量産している。スラムダンクコンテストでもエキサイティングなダンクを繰り出してくれるだろう。

コール・アンソニー(オーランド・マジック)

身長:191cm
年齢:21歳
スタッツ:平均17.7得点、5.8リバウンド、5.9アシスト
今季ダンク数:12本

2020年全体15位で指名された2年目選手のアンソニーは、191cmと今回の参加者で最も身長が低い。しかしスパッド・ウェブやネイト・ロビンソンなど、身長の低い選手がダンク王に輝いたケースは多く、アンソニーにも十分そのチャンスはあるだろう。

ディープスリーやプレイメイクをしている印象が強く、実際今季のダンク数も12本と多くはない。しかしノースカロライナ大学時代からその跳躍力は知られており、世界中のNBAファンを驚かせることが期待できる。

フアン・トスカーノ・アンダーソン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)

身長:198cm
年齢:28歳
スタッツ:平均4.5得点、2.6リバウンド、1.9アシスト
今季ダンク数:21本

今回唯一のドラフト外選手であるトスカーノ・アンダーソンは、28歳ながらリーグ経験3年目、平均出場時間も14.5分と4人のなかで最も露出度が低い選手だ。注目度の高いウォリアーズの選手ということもあるが、やはり他の選手と比較すると知名度は低い。

しかし今季フェニックス・サンズのジャベール・マギー相手に見せた強烈なダンクで、ソーシャルメディアを賑わせていたので、見たことがある人も多いかもしれない。昨季のアンファニー・サイモンズ(ポートランド・トレイルブレイザーズ)のように、コンテスト優勝で一気に注目される選手になるチャンスもあるだけに、モチベーションは高いはずだ。

オビ・トッピン(ニューヨーク・ニックス)

身長:206cm
年齢:23歳
スタッツ:平均7.3得点、3.6リバウンド、0.9アシスト
今季ダンク数:72本

2020年全体8位指名のトッピンは、今回唯一のスラムダンクコンテスト経験者だ。昨季はサイモンズに決勝で敗れ2位に終わっており、本人としてはリベンジを果たしたいところだろう。

ポジション的にも身長的にも、参加者のなかで今季のダンク数が最も多い。背の高い選手はあまり飛んでいなさそうに見えるというデメリットを、いかに技でカバーでできるかが重要なポイントとなりそうだ。

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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。