9月7日(日本時間8日)、2018年のバスケットボール殿堂入り式典が執り行なわれ、新たに13名が殿堂入りを果たした。
式典では、殿堂入りを果たした元NBA選手、元WNBA選手、元審判らが壇上に上がり、喜びを語った。フェニックス・サンズ時代の2005年と06年に2年連続でシーズンMVPを受賞したスティーブ・ナッシュは、ファン、家族、友人、元チームメイトらにジョークを交えて感謝の気持ちを伝えると、スピーチの最後を次のメッセージで締めくくった。
「子供たちには、大好きなことを見つけてもらいたい。毎日、夢中になってやれることを見つけてもらいたい。バランスは後からついてくる。未来を思い描いてほしい。紙に自分の目標を書いて、小さな目標を設定して、それらをクリアしていく。それから、また目標を設定して歩み続けてもらいたい」。
「力を得て、自信を得て、周りを上回る努力をすることが大事だ。長く続けることも大事で、決して『選ばれし者』になる必要はない。努力することを止めてはいけない。目標にたどり着くまで続けること。目標に到達できたとき、努力してきたこと、戦い続けたこと、自分を限界まで追い込んできた日々が懐かしく思えるようになる。全力を尽くしたとき以上に、生きていることを実感できる瞬間はない」。
ボストン・セルティックスとマイアミ・ヒートで優勝を達成したレイ・アレンも、ナッシュと同様に、子供たちに努力の大切さを伝えた。
「私は才能というものを信じていません。これまでに努力してきたからこそ、今この場に立っていられるのです。もし努力していなかったら、私の家族以外に自分の存在を知られることもなかったでしょう。いつの日か我々のようになりたいと強く願う子供たちに伝えたいことは、一生懸命に努力をすれば、魔法のような歩みを経験できる、ということです」。
ナッシュとアレンのほか、元NBA選手ではジェイソン・キッド、グラント・ヒル、モーリス・チークス、ディノ・ラジャ、チャーリー・スコットが殿堂入りを果たした。
2018年の殿堂入り13名は以下の通り。
※PLA=元選手、COA=元指導者、REF=元審判、CONT=功労者
北米委員会選出
Ray Allen (PLA)
Maurice Cheeks (PLA)
Charles “Lefty” Driesell (COA)
Grant Hill (PLA)
Jason Kidd (PLA)
Steve Nash (PLA)
女子委員会選出
Katie Smith (PLA)
Tina Thompson (PLA)*
功労者委員会選出
Rod Thorn(CONT)
Rick Welts(CONT)
早期アフリカ系アメリカ人パイオニア委員会選出
Ora Mae Washington(PLA)
インターナショナル選手委員会選出
Dino Radja(PLA)
ベテラン委員会選出
Charlie Scott(PLA)