米カリフォルニア南部の地震がNBAサマーリーグにも影響、複数試合が中断・中止

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7月5日(日本時間6日)にアメリカのカリフォルニア州南部で発生した地震は、ネバダ州ラスベガスで同日開幕したMGM Resorts NBAサマーリーグにも影響を及ぼした。

📺 NBAサマーリーグ2019配信(Rakuten TV / NBA公式視聴サービス)

トーマス&マック・センターで最も問題となったのは、ケーブルで吊るされた頭上のスコアボード。地震発生時、スコアボードは大きく揺れた。同アリーナで予定されていたフェニックス・サンズとデンバー・ナゲッツの一戦は、試合開始を待たずして中止が決定している。

頭上にスコアボードがないコックス・パビリオンでも、サンアントニオ・スパーズとオーランド・マジックの試合が、念のため中断となり、75-59でリードしていたマジックの勝利となった。

サマーリーグのエグゼクティブディレクターを務めるWarren LeGarieは「一にも二にも、三にも、安全優先だ」と述べている。

ドラフト1位指名のザイオン・ウィリアムソンと3位指名のRJ・バレットのデビューとして注目を集めたニューヨーク・ニックスとニューオーリンズ・ペリカンズの一戦は、第3クォーター残り7分53秒で中断。NBAはその後試合の終了を決め、80-74でリードしていたペリカンズが勝利した。

NBAは6日(同7日)の試合をスケジュール通りに行なう予定と発表している。コックス・パビリオンのコートには亀裂が見つかったが、さほど目立つものではなく、簡単な修復のみ必要と考えられている。

ペリカンズのフランク・ジャクソンは「ボールを運んでいたところだったけど、誰かにお尻を押されたみたいに感じた。『おいおい、どうしたんだ?』みたいな」と話した。

「それから、すべてが揺れているのを見たんだ」。

当初は推定マグニチュード7.1と報じられていたが、その後地質調査所が6.9と発表した。過去20年の地域最大の地震だという。同じ地域で前日にもマグニチュード6.4を記録した地震が発生している。

カリフォルニア生まれのニックスのデイビッド・フィズデイル・ヘッドコーチは「2日連続でこのようなことが起きるなんて記憶にない」と口にした。

同日のWNBAのラスベガス・エースズとワシントン・ミスティクスの一戦も、ミスティクスが51-36とリードしていたハーフタイムに中断。試合を続けるか、続ける場合はどのように続けるかは未定。

ネバダ大学ラスベガス校出身のニックスのクリスティアン・ウッドは、「地震は経験したけど、バスケットボールをしている時はなかった」と、試合中の地震は初めての経験と明かした。

「冷静だったけど、これ以上はもう経験したくないな」。

地震発生から数秒間はプレイが続いており、ペリカンズのデイビッド・グリフィンGMがスコアボードを見上げていた様子がテレビカメラで映されている。

ニックスのアシスタントコーチ、ジャド・ブシュラーは「感じることもなかった」と、ファンが席を離れ、スコアボードが揺れるのを見るまでは、地震と気づかなかったと話した。

「何が起きたのかもわからなかった」。

原文: Multiple Summer League games halted by earthquake by NBA.com(抄訳)​


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ