NBAファイナルの歴史では、多くの得点が生まれた試合もある。シーズン終盤にかけ、普通は試合がタイトになっていくものだが、こういった試合では、意識が守備的になるのが典型的なNBAファイナルでも得点が重ねられてきた。
『スポーティーングニュース』は、NBAファイナルの歴史で最も多くの得点が記録された試合を振り返ってみた。
NBAファイナルで最多得点を記録したチームは?
NBAファイナルの歴史で最多得点をマークしたのは、1985年5月27日(日本時間28日)のボストン・セルティックス。148-114でロサンゼルス・レイカーズに勝利した。
1985年のファイナル第1戦で、ラリー・バードを擁するセルティックスは、第1クォーターから38得点、第2Qに41得点と爆発力を見せている。
この試合のセルティックスはフィールドゴール成功率60.8%を記録。ケビン・マクヘイルがスターター最多の26得点、バードが18得点をあげた。
最大のサプライズだったのは、148得点という大量得点に貢献したのが、ベンチスタートのスコット・ウェドマンだったことだ。
NBAで13年戦ったウェドマンはこの試合で26得点と活躍した。3ポイントショット4本を含め、FGは11本中11本成功と完璧だった。ちなみに、レイカーズはチーム全体で3P5本中2本成功だ。
しかし、そのレイカーズは雪辱に成功。第2戦以降の6試合のうち4試合を制してこのシーズンの優勝を果たした。
そのレイカーズは「ショータイム」で知られた1980年代に3回、このランキングのトップ10入りする得点を記録している。いずれもセルティックスと対戦した1984年、1985年、1987年だ。
最も直近では、2017年の第4戦でNBAファイナル最多得点トップ10入りが実現した。ステフィン・カリー、ケビン・デュラントを擁するゴールデンステイト・ウォリアーズを相手に、レブロン・ジェームズがけん引するクリーブランド・キャバリアーズが137得点をあげている。
この時は、3P12本中7本成功を含むFG26本中15本成功で試合最多の40得点をマークしたカイリー・アービングが主役となった。ただ、キャバリアーズが笑ったのはこれが最後となる。このシリーズで彼らが勝利したのはこの試合のみ。第5戦でウォリアーズに敗れた。
NBAファイナルにおける最多得点トップ10
順位 | 年 | チーム(得点) | 対戦相手(得点) |
1. | 1985 | セルティックス(148) | レイカーズ(114) |
2. | 1965 | セルティックス(142) | レイカーズ(110) |
3. | 1987 | レイカーズ(141) | セルティックス(122) |
4. | 1967 | 76ers(141) | ウォリアーズ(135) |
5. | 1960 | セルティックス(140) | ホークス(122) |
6. | 2017 | キャバリアーズ(137) | ウォリアーズ(116) |
7. | 1984 | レイカーズ(137) | セルティックス(104) |
8. | 1985 | レイカーズ(136) | セルティックス(111) |
9. | 1958 | セルティックス(136) | ホークス(112) |
10. | 1982 | 76ers(135) | レイカーズ(102) |
原文:What is the most points scored by a team in an NBA Finals game?(抄訳)