何十年にもわたり、様々な世代のスーパースターたちが戦ってきた中で、NBAプレイオフを支配してきた球団が、ロサンゼルス・レイカーズとボストン・セルティックスだ。
プレイオフの歴史で400勝以上をあげているのは、レイカーズとセルティックスの2球団のみ。フィラデルフィア・76ersが3位で続いている。
ここでは、NBAプレイオフにおける最多勝利チームや、年代ごとの最多勝利チームをまとめる。
NBAプレイオフの最多勝利チーム
順位 | チーム | プレイオフ勝利 |
---|---|---|
1 | レイカーズ | 467 |
2 | セルティックス | 423 |
3 | 76ers | 251 |
4 | スパーズ | 222 |
5 | ウォリアーズ | 212 |
6 | ニックス | 200 |
7 | ピストンズ | 189 |
8 | ブルズ | 187 |
9 | サンダー | 170 |
9 | ホークス | 170 |
1950年代と1960年代のプレイオフの最多勝利チーム
1950年代と1960年代のプレイオフで最も白星をあげたのは、ビル・ラッセル、ボブ・クージー、サム・ジョーンズ、トム・ヘインソーン、トム・"サッチ"・サンダーズ、KC・ジョーンズ、ビル・シャーマン、ドン・ネルソンらを擁したセルティックスだ。
レッド・アワーバック、ラッセルというコーチたちの下で、セルティックスは1957年、59年、60年、61年、62年、63年、64年、65年、66年、68年、69年と、13年間で11回もタイトルを獲得した。
ジョージ・マイカン、ジェリー・ウェスト、エルジン・ベイラー、ウィルト・チェンバレンらを擁したレイカーズは、同期間のプレイオフで113勝をあげ、1950年、52年、53年、54年に優勝している。
順位 | チーム | プレイオフ勝利 |
---|---|---|
1 | セルティックス | 118 |
2 | レイカーズ | 113 |
3 | 76ers | 76 |
4 | ホークス | 66 |
5 | ウォリアーズ | 41 |
1970年代のプレイオフの最多勝利チーム
1970年代にリーグ最多のプレイオフ55勝をあげたのは、セルティックスやニューヨーク・ニックスとイースタン・カンファレンスで競ったワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)だ。ウェス・アンセルドとエルビン・ヘイズがけん引し、1978年にNBA優勝を達成した。
続くのは、ウォルト・フレイジャー、ウィリス・リード、ビル・ブラッドリー、アール・モンロー、デイブディバッシャーを擁したニックス。1970年と1973年にタイトルを手にしている。
この時代の3番目に多い47勝をあげたセルティックスも、1974年と1976年に優勝。ジョン・ハブリチェックがチームのメインスターで、デイブ・コーウェンス、ジョ・ジョ・ホワイト、ポール・サイラスらが加わる。
順位 | チーム | プレイオフ勝利 |
---|---|---|
1 | ブレッツ | 55 |
2 | ニックス | 48 |
3 | セルティックス | 47 |
4 | レイカーズ | 46 |
5 | バックス | 42 |
1980年代のプレイオフの最多勝利チーム
レイカーズのマジック・ジョンソンとセルティックスのラリー・バードで知られる1980年代、彼らはそれぞれのチームをプレイオフで111勝、91勝に導いた。
セルティックスは1981年、84年、86年に、レイカーズは1980年、83年、85年、87年、88年に優勝している。
ケビン・マクヘイル、ロバート・パリッシュ、デニス・ジョンソン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、ジェームズ・ワージー、ジャマール・ウィルクス、ボブ・マカドゥーといった選手たちが活躍した。
ジュリアス・アービングとモーゼス・マローンがけん引した76ersは、1982年に優勝を達成しており、3位につけている。
順位 | チーム | プレイオフ勝利 |
---|---|---|
1 | レイカーズ | 111 |
2 | セルティックス | 91 |
3 | 76ers | 63 |
4 | ピストンズ | 47 |
5 | バックス | 42 |
1990年代のプレイオフの最多勝利チーム
1990年代は、マイケル・ジョーダンとシカゴ・ブルズの時代だ。
ブルズは1991年、92年、93年、96年、97年、98年と、8年間で6つの優勝リングを獲得。そのブルズの半分ほどのプレイオフ勝利数をあげたのは、ユタ・ジャズとニックスの2球団だけだった。
順位 | チーム | プレイオフ勝利 |
---|---|---|
1 | ブルズ | 111 |
2 | ジャズ | 68 |
3 | ニックス | 65 |
4 | ロケッツ | 52 |
5 | ブレイザーズ | 47 |
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2000年代のプレイオフの最多勝利チーム
新世紀の始まりにリーグを支配したのは、2000年、01年、02年、09年、10年に優勝し、シャキール・オニールとコービー・ブライアントを擁したレイカーズだ。パワーバランスがウェスタン・カンファレンスにシフトしていく中で、レイカーズはプレイオフで98勝を記録した。
ティム・ダンカン、トニー・パーカー、マヌ・ジノビリを擁したサンアントニオ・スパーズも活躍し、2003年、05年、07年に優勝している。
順位 | チーム | プレイオフ勝利 |
---|---|---|
1 | レイカーズ | 98 |
2 | スパーズ | 83 |
3 | ピストンズ | 73 |
4 | マーベリックス | 47 |
5 | ネッツ | 43 |
2010年代のプレイオフの最多勝利チーム
2010年代はセルティックスがプレイオフで60勝を記録。レイカーズは25勝だった。この10年間に足跡を残したのは、ステフィン・カリーとゴールデンステイト・ウォリアーズ。2015年、17年、18年、そして22年に優勝している。
レブロン・ジェームズもマイアミ・ヒートとクリーブランド・キャバリアーズで活躍した。
順位 | チーム | プレイオフ勝利 |
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1 | ウォリアーズ | 86 |
2 | スパーズ | 68 |
3 | ヒート | 68 |
4 | キャバリアーズ | 61 |
5 | セルティックス | 60 |
2020年代のプレイオフの最多勝利チーム
2024-2025シーズン開幕前時点で、ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンの地元出身コンビを擁するセルティックスは、2020年代のプレイオフで52勝をマーク。2024年のNBAで優勝を飾っている。
また、ジミー・バトラーを擁するヒートもファイナル進出2回。ニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレーのデンバー・ナゲッツが2023年に、ヤニス・アデトクンボのミルウォーキー・バックスが2020年に優勝した。
順位 | チーム | プレイオフ勝利 |
---|---|---|
1 | セルティックス | 52 |
2 | ヒート | 39 |
3 | ナゲッツ | 37 |
4 | バックス | 31 |
5 | サンズ | 27 |
5 | レイカーズ | 27 |
5 | マーベリックス | 27 |
原文:Most playoff wins by an NBA team(抄訳)
翻訳:坂東実藍
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