ホーネッツで勝利を目指すイシュ・スミス

Sam Perley/Hornets.com

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新たにシャーロット・ホーネッツに加わったポイントガードのイシュ・スミスは、NBAで11年とかなりのキャリアを持つ。スペクトラム・センターでホーネッツでのレギュラーシーズンデビュー戦を飾るのは、10月20日(日本時間21日)のインディアナ・ペイサーズ戦となるかもしれない。その時、スミスは異なる12球団での試合出場というNBA記録を持つ4選手に肩を並べる。

スポーツの世界でそれほど多くのチームを渡り歩いてきたスミスが、すべてが始まった故郷シャーロットに戻ってきたのは、皮肉でもあるかもしれない。スミスはセントラルカバラス高校、そしてウェイクフォレスト大学出身だ。

スミスは「そうだね。家に戻りたかった。嘘はつかないよ」と話した。

「試合のたびにみんながそれを話題にするだろうと確信している。毎年、どれほど多くのチームにいたかが言われるからね。誰かしらが僕のことを好きみたいな感じだ。(ここにいて)僕はワクワクしている。家族も喜んでいるんだ。だから、これが僕の望んでいたことだよ」。

直近の2シーズンはワシントン・ウィザーズで112試合に出場(先発24試合)。平均9.2得点、フィールドゴール成功率44%、4.5アシストを記録した。どちらのシーズンでも自己最多の3ポイントショット成功率36.7%をマーク。過去3シーズンのうち2シーズンでプレイオフを戦った。

ホーネッツでプレイしたシャーロット出身の選手は少ない。思い浮かぶのはおそらく、1999-2000シーズンのトッド・フラー、2007-08シーズンのジェフ・マッキニスだ。だが、スミスは家族や友人の前でプレイするためだけに戻ってきたのではない。彼はこの若きホーネッツをけん引したいと思っている。そしてなによりも大事なことに、彼は勝利を望んでいるのだ。

スミスは「(リーダーシップは)戦略的なことだ」と話した。

「いつもみんなに言っているのは、ロッカールームで最も大きな声を出す選手が常に最も正しいわけではないということ。とても、とても戦略的でなければならない。選手たちのことを知っていなければならない。選手たちの気質を知り、どうやってうまくやっていくかを知っていなければいけないんだ。僕らはここに来て、勝利を目指している。大きな勝利をね。今は次のレベルに進むための状況であり、そのために僕はここにいる」。

さらに、スミスは「昨季は(ホーネッツと)3回対戦したけど、そのプレイぶりは楽しかった。若い選手たちで、運動能力やスピードがある。ボールやシュートの共有ぶり、守備のやり方。守るのが大変だったよ。ほかのチームと対戦するのを見るのは楽しかった。今はそのチームにいる。自分のスピードやペースにとてもフィットすると思う」

33歳のスミスは、ラリー・ジョンソン、アロンゾ・モーニング、マグシー・ボーグスらを擁したホーネッツの黄金期を思い出せる年齢だ。スミスは「1988年から98年まで、10年連続で観客動員数で記録だったことを覚えているよ」と話した。

「もちろん、(ホーネッツが勝つための)道に立ちふさがったのは、今ではオーナーのマイケル・ジョーダンだ。でも、僕たちは素晴らしいチームだった。あのレベルのプレイに戻りたいと思うものだ」。

何度も契約解消やトレードを経験しながら、NBAで自分の生かしどころを見つけるために、スミスは長年にわたってたゆまぬ努力を続けてきた。そしてようやく、キャリアが一周してきた今、かつて自分が見てきたような偉大なホーネッツに再びなろうとするチームの一員になるべく、彼は準備を整えている。

原文:More Than A Homecoming: Ish Smith is Here to Win by Sam Perley/Hornets.com(抄訳)


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