ロケッツのマイク・ダントーニHC、プレシーズンマッチで新ルール「チャレンジ」を試す

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ヒューストン・ロケッツは10月3日(日本時間4日)、ハワイのホノルルでロサンゼルス・クリッパーズとのプレシーズンマッチに臨み、109-96で勝利した。ジェームズ・ハーデンが28分間プレイし、フィールドゴール22本中8本成功、3ポイントショット14本中4本成功にとどまったが、フリースロー20本中17本成功で37得点を記録している。

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この試合の前半、ハーデンのオフェンシブファウルの場面で、ロケッツのマイク・ダントーニ・ヘッドコーチは今季から試験導入される「チャレンジ」を要求した。リプレイ映像では、ハーデンが左手でドリブルしている間に、守備者の腕を右腕で引っかけていたことが示され、審判の判定は覆らなかった。

試合後、ダントーニHCはチャレンジについて、要求する際に判定が間違えているかどうかは確信がなかったと話している。

『ESPN』のティム・マクマホン記者によると、ダントーニHCは「簡単に失敗してしまうね」と話している。

「少し調整が必要だろう。慣れるまでしばらくかかる。情報がいつもの流れじゃないんだ。通常の試合ではそうなるだろう。先にチャレンジすべきと言ってくれるようになるはずだ」。

NBAは新シーズンの1年間で、コーチによるチャレンジ制度を試す。プレシーズンから導入され、各チームは試合ごとに1回のチャレンジ権を持つ。試合中、コーチはあらゆるパーソナルファウルの判定にチャレンジが可能となる。試合開始からの46分間(あるいはオーバータイム開始からの3分間)は、ゴールテンディングやインターフェアに対するチャレンジもでき、アウト・オブ・バウンズで自軍ボールにならなかった時も可能だ。

チャレンジをするには、FTシューターにボールが渡される前か、スローインする選手にボールが渡される、あるいは主審がジャンプボールをトスする前に、チームがタイムアウトをコールしなければいけない。コーチは人差し指を上向きにクルクル回し、ルールの範疇であれば、審判団が認める。そこから、プレイが見直される時には、コートサイドで「チャレンジライト」が点滅する。

ダントーニHCとクリッパーズのドック・リバースHCは試合後、分析スタッフからは試合終盤までチャレンジ権を残そうとしないように言われたと明かしている。

『ESPN』によると、リバースHCは「慣れて使えるようになるには、少し時間がかかるものだ」と述べている。

「私は、前半に使うんじゃないかと思う。ベストプレイヤーのひとりがファウルしていないと思った時とかね。分析的には、判定に同意できなければいつでも使うべきと言われた。どうなるか、様子を見るよ」。

原文: Mike D'Antoni tries out new coach's challenge rule vs. Clippers by NBA.com(抄訳)​

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ